11/11~11/15ネパール訪問

1日目:11月11日(月)

 令和元年11月11日、16時間の長旅を経て、ネパール・カトマンズに着きました。乗り継ぎのタイ・ドンムアン空港ではいつもの通り足裏マッサージで疲れを癒し、タイ料理をつまみに一時の時間を過ごしました。果てしなく広がる眼下の景色と遠方のエベレスト山脈を見ながら、排気ガスに包まれたカトマンズに降り立ちました。
 その足で、バイオトイレを設置するパシュパティナート寺院の代表者との打ち合わせを行い、最終的な設置場所を決めて、電気・水道・事前のネパール側による整備内容、今後の段取り、世界文化遺産登録地区内での工事許可などについて決めてきました。
 エベレストビールを片手に、ネパールの仲間との交流を深め、日本時間11月12日午前1時40分、寝ます。さすがに疲れました。

 

2日目:11月12日(火)

 令和元年11月12日はカトマンズを離れ、凹凸の激しい悪路を通り、山岳地帯での現地調査に行ってきました。急傾斜の土地に張り付くように鉄筋コンクリートの立派な家々が乱立し、埃と空気汚染、悪路とは比較できない、立派で近代的な建物が山々に点在していました。
 帰ってからのかなり激しい議論と調整を踏まえて、仲間とともに、カトマンズ市内にある子鉄でお好み焼きやお寿司などの日本料理を満喫しながら、熱燗を片手に情報交換を行い盛り上がり、次なる作戦・戦略を立案することができました。
 やはり、海外で心許せる仲間・同士の存在は心強いです。さあ明日は、あるプロジェクトの最終的な方向性を決定するための重要な会議が、午前7時30分からホテルで開かれます、成功への道筋は順調にはいかず、でも刺激的で楽しいものです。
 このスリルとサスペンス、実に興味深く人生の貴重な学びの場、修業の機会です。駄目なら次への新たなアプローチが始まりますし、今までのパートナーとは戦いが始まります。
 仁義なきビジネスは人としての信頼・信条を傷付け、人として絶対にやっては愚行・晩節をけなす行為です。エベレスト山脈を山岳地帯の村々からの遠景を見ながら強く感じています。

 

4日目:11月14日(木)

 令和元年11月14日は大変忙しい日をネパールでおくりました。午前7時から新たな大学の開校式の式典に招待され、記念講演をさせていただきました。ネパールの若者たちの先進的な学問、知識を学びたいとの強い意志と情熱を感じました。この意思こそが貪欲で純粋な学びの原点であり、成長・発展の原動力だと思います。日本の学生たちも学びへの確固たる思考を持たないと何年後かにはネパールの若者たちに、グローバルな知識と言語などで追い越されるのではないかと実感しました。
 その後、バイオトイレの打ち合わせを関係者と行い、パタン市長に表敬訪問してバイオトイレの優れた機能を説明しました。日本の画期的な技術に驚き、パシュパティナート寺院での実証実験への期待と今後の世界文化遺産地区・パタン等への導入の希望意向を聞いてきました。
 さらに、エベレストホテルにて、日本語学校のスタッフたちと今後のビジネス戦略の具体的な打ち合わせを行いました。私のネパールでの優秀な通訳であり、愛すべきナイスガイのビノの婚約者とも初対面させていただき、グルカやエベレストビールを飲みながら大いに笑い転げました。
 国境を越えた・ワンチーム、心許せる素敵な仲間であり癒されます。さあ、明日は帰国です。西街区の刑事告訴の件もあり、忙しい日々が待っています。

 

 今回でネパール訪問は12回目になりますが、貧困と生活環境の格差、落差、劣悪性に驚かされます。カトマンズ市内ではコンクリート製のマンション・建物が乱立して飲料水や水洗トイレが整って快適な日常生活をおくっています。
 しかし、川沿いはスラム街となり厳しいテント生活が続いています。なんとかこの激しい貧困落差を調整できないものなのでしょうか。国民が貧困から抜け出すために懸命に働いていると思いますが、ますます貧困格差が増大しているように思います。一部の人たちが偏執的に豊かなになる社会的仕組みを打破、解決しないと富の平等性は成立しないと感じました。

5日目:11月15日(金)

 ネパール・カトマンズを離れる最後の日は忙しない時間を過ごしました。
 まず、バグマティカレッジで学生たちに応援のメッセージを行いました。「昔、日本は貧しくかった、しかし、懸命に働き、学び、技術を磨き、専門性を高め、豊かな国に成長していった、皆さんもとにかく働き、人一倍学びなさい」と訴えました。今後、日本語学校を通して、日本へのインターンシップ制度を拡充し、グラウンドワーク三島やホテル、福祉施設などでの多様な体験により専門性を研鑽してもらうことを考えています。
 その後、日本語学校の仲間とも今後の具体的な段取りを話し合い、昼食も食べずに慌しく、タイ経由の飛行機に搭乗しました。
 ネパールを訪問する度に感ずるのは、発展途上の国の勢いと人としての強さ、貪欲さです。とにかく大いなる夢に向かい、全力で駆け抜けており、学生たちの眼差しは力強く将来に向けて輝いています。
 今後、バイオトイレの設置、日本語学校の運営、新規大規模事業の調整、会社設立、創業支援基金の創設など、ネパールでの私の仕事は山積みです。地道に成功モデルを蓄積していきます。成果と実績をお楽しみにお待ちください。

2019/11/12 19:19 ( メイン )
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