源兵衛川中流部(第4ゾーン・三島メディカルセンター沿い)での生き物さがしを行いました。三島市内外の小学生から高校生、保護者など60人が参加しました。
出発地点の三石神社では、本日の講師の加須屋真先生(トンボ・生態系担当、常葉大学非常勤講師)、関川文俊先生(魚類担当、常葉大学附属環境防災研究所研究員)から挨拶いただきました。続けて、グラウンドワーク三島インストラクターが、富士山からの湧水の仕組みや源兵衛川の環境悪化と環境再生の取り組みの経緯などを、簡単に説明しました。
その後、源兵衛川沿いを歩きながら観察しました。三島中央病院沿いは、グラウンドワーク三島が、絶滅危惧種ホトケドジョウの生息環境再生ゾーンとして整備している箇所です。加須屋先生と関川先生に、魚類とトンボの立場から、詳しく説明していただきました。
三島メディカルセンター沿いに到着後は、関川先生から、たも網を使った生き物の探し方のレクチャーを受けた後、参加者で川の中に入り、生き物探しに挑戦しました。川の中には、水中花・ミシマバイカモが花を咲かせており、参加者の子どもや保護者も入り込んで、たも網にかかった生き物に目を輝かせていました。講師の先生やグラウンドワーク三島インストラクターは、子どもからの質問に、優しく、専門的な知識を交えながら交流している姿が印象的でした。参加者は、短時間でたも網の中に生き物を追い込む技が上達しており、川縁の水草や石をひっくり返して、たくさんの生き物をつかまえることができていました。
生き物探し終了後、つかまえた生き物を解説しました。静岡県レッドリスト絶滅危惧1A類のホトケドジョウをはじめ、ドジョウ、アブラハヤ、タモロコ、カワムツ、カマツカ、オイカワ、トウヨシノボリ等の魚類、オニヤンマのヤゴ、コオニヤンマのヤゴと成虫、ダビドサナエのヤゴ、シマアメンボ等の水生動物について、加須屋先生と関川先生に、丁寧に解説していただきました。観察会終了後、つかまえた生き物は川に逃がしました。
参加者の皆様には、ふるさとの川・源兵衛川にすむたくさんの生き物に触れることで、川の恵みや生物多様性の重要性を感じていただくことができたと思います。
源兵衛川の生き物さがしは、次回8月19日(月)を予定しています。定員まであとわずかです。参加ご希望の方は、お早めに事務局までお申し込みください。
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