源兵衛川の下流部(第7ゾーン)は、川沿いにエノキ、ハンノキなどの高木が茂り、住宅街を流れる上・中流域にくらべ、変化に富んだ環境です。
しかし、ヘドロの堆積や、トキワツユクサやハーブ類、アメリカザリガニなどの外来動植物の繁茂・繁殖が進み、本来の自然が失われつつあります。
これを受けて、水の都・三島街中再生協議会(事務局:NPO法人グラウンドワーク三島)では、ふるさとの川・源兵衛川の自然環境の復元再生を目指し、今年度では、10月に「外来動植物一掃・草刈り大作戦」を実施しました。
今回、その第2回作業として、水の都・三島街中再生協議会とグラウンドワーク三島の共催で、「ヘドロ除去・草刈り大作戦」を実施し、市民、グラウンドワーク三島インストラクターなど15人が参加しました。
今回の作業場所は、第7ゾーンの木橋の上流側としました。この数年でヨシが繁茂し、川幅が狭くなった結果、流速が早くなり、平成19年度の魚類調査で多数確認されたホトケドジョウが、近年では確認されなくなっていました。また、夏場には、小学生の生き物探しの場としていますが、流れが速すぎ、子どもの足がすくわれてしまう懸念もありました。
(作業前の源兵衛川第7ゾーン・中流部)
そこで、今回のワンデイチャレンジでは、重機を入れて、左岸のヨシを根から除去して川幅を広げ、流速を遅くすることで、ホトケドジョウの生息環境の再生と、環境教育の実践の場としての整備を図ることとしました。
広川建設の広川敏雄さんを講師に迎え、まずは草刈機や鎌の正しい使い方、安全な作業の進め方のレクチャーを受けました。事務局からは、第7ゾーンに侵入している、キショウブやトキワツユクサ、ヒメツルソバなどの外来植物などについて説明しました。
続けて、参加者で、繁茂したヨシを草刈り機や鎌で刈り取りました。続けて、両岸の護岸にびっしりと生えている外来植物のヒメツルソバなどを手で取り、これらをトラックに積み込みました。中腰のままで、少し体力が必要な作業が続きます。
その後は重機の出番です。人力では抜くことができないほど太く丈夫なヨシの根が、左岸にびっしりと生えています。これを、バックホウで抜根していきます。川岸は、凹凸ができるように整形していきます。
10月の作業場所の第7ゾーン・上流部にも、外来植物が繁茂していました。こちらは、草刈り機で刈り取った後、人力で全てトラックまで運びました。2トントラックが外来植物で満載になるほどでした。
昼食をはさんで午後3時頃の作業で、第7ゾーン・中流部の作業を終えました。今後も、このゾーンのモニタリングを続けながら、ホトケドジョウの生息に適した水辺環境を整えていきたいと思います。ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
(作業後の源兵衛川第7ゾーン・中流部)
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