水の都・三島街中再生協議会(事務局:グラウンドワーク三島)との共催で、源兵衛川エコ・アグリ・スタディツアーを開催しました。
今回は、街中を流れる農業用水路・源兵衛川の水辺散策と生き物調査をとおして、参加者に、農業資源の貴重性と重要性を体感してもらう趣旨で開催しました。参加者は、県内の高校の理科教員や市民の皆さんです。
源兵衛川沿いの水辺散策では、富士山からの湧水の仕組み、源兵衛川の環境悪化の経緯、静岡県レッドデータブック絶滅危惧1A類(県東部)に指定されているホトケドジョウの生息場所や生息環境再生の取組み、ミシマバイカモの保護育成活動などを、各実践現場で説明を受け、「水の都・三島」の代表的な水辺空間である源兵衛川の生物多様性保全の取組みを学んでもらいました。
源兵衛川下流部の第7ゾーンと第8ゾーン・中郷温水池では、生き物調査を行いました。
参加者は2班に分かれ、第7ゾーンでは、たも網を使った魚類・水生生物調査を、第8ゾーン・中郷温水池では、冬の野鳥調査を体験しました。
魚類・水生生物調査では、ホトケドジョウをはじめ、アブラハヤ、カワムツ、ギンブナ、タモロコ、モツゴ、オイカワ、ウグイ、カマツカ、トウヨシノボリなどを確認することができました。生態系の専門家の説明を受けながら、源兵衛川の生態系の豊かさと水量、水際の植物の関係についても学びました。
鳥類調査では、野鳥観察の基本として、双眼鏡の使い方や図鑑の見方などを学んだあと、中郷温水池に飛来しているオナガガモ、カワウ、キンクロハジロ、ツグミ、シラサギ等を観察しました。
最後に、魚類、水生生物、昆虫・トンボ目、野鳥の各分野の先生方から、生き物調査のまとめと生態系について、また当法人の小松幸子理事長から、源兵衛川の今昔についてお話いただきました。
水の都・三島街中再生協議会とグラウンドワーク三島では、農業資源・源兵衛川の生態系や水辺再生の取組みを多くの方々に学んでいただくために、今後も同様のエコ・アグリ・スタディツアーを開催する予定です。
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