三島市の南端に位置する「松毛川」(沼津市側は灰塚川と呼ぶ)は、かつては狩野川の一部でしたが、昭和初期の堤防工事により、三日月形の「止水域」になりました。
このような旧河川敷が今も残っている地区は、全国的にもたいへん珍しく、両岸のエノキ、ムクノキ、ケヤキの巨木が密植する「河畔林」と水辺空間は、狩野川の原風景であり、伊豆半島、さらには静岡県の「自然の宝物」と評価できる大切な環境資源といえます。
松毛川には、全国的に見ても貴重な水辺自然環境が残り、多くの動植物が生息しています。川、河畔林、田畑、開けた空間など、動植物が生息しやすい自然環境が、バランス良く整っているので、漂鳥や渡り鳥など多くの野鳥の休息の場になっています。
魚類では、絶滅危惧種のメダカや、海と川とを行き来する回遊魚・トウヨシノボリが生息しており、狩野川を通して、11km下流にある河口と松毛川がつながっていることが分かります。
しかし現在、周辺には、ゴミの放置や釣り具による鳥類被害、河畔林の倒木や枯死、水質悪化、堆積物による湛水などの環境被害や農業被害が発生し、地域の宝物が傷つき始めています。
(昨年の6月台風により倒れた大木)
この松毛川をもっと知ってもらいたく「松毛川子どもグリーンクラブ」で今年度、松毛川で観察会や植林、ワンディチャレンジなどを行ってきました。
今年度の最後の活動として「ゴムボートから見る河畔林の観察」と「松毛川千年の森づくり・子ども講座」を開催いたします。
午前中は、ゴムボートに乗って、陸から見るのとはまた違った河畔林の観察しよう!!
新たな発見があるかも?!
午後は、森を守るためには、森について知ろう!ということで、中郷文化プラザで松毛川の植物や生き物について知ってもらうための子ども向けの森づくりについての講座です。
分らないことは先生に聞けるよ。この機会にたくさん質問しよう!!
1は、ゴムボートから見る河畔林の観察
2は、松毛川千年の森づくり・子ども講座のご案内です。
日時:平成25年2月16日(土)
1.10:00〜12:00 ゴムボートから見る河畔林の観察
2.15:30〜17:00 松毛川千年の森づくり・子ども講座
(講座は50分くらいを予定)
場 所:
1.松毛川(集合は長伏公園北駐車場)
2.中郷文化プラザ「視聴覚室」
内 容
1.松毛川の河畔林を川から観察し、ふるさとの森について学ぶ
2.森の歴史などを学びながら松毛川の河畔林や森を考える
講 師:
1.鈴木正之 先生 (静岡県環境学習指導員)
2.菅原久夫 先生 (富士常葉大学非常勤講師)
持ち物:
1.帽子、飲み物、タオル、筆記用具
2.筆記用具
※ゴムボート体験に関して、小学校3年生以下のお子様は必ず保護者の方が付き添って下さい。
※詳細につきましては、お問い合わせください。
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