ふるさと三島・農と街中連携協議会(事務局:グラウンドワーク三島)の主催による「グリーン・ジョブ研修2012」の第7回(最終回)として、地域資源の再生・活用と、生きものがすみやすい自然水路づくりをテーマに実施しました。
●1日目:1月12日(土)
県立三島南高等学校のビオトープ「南高トープ」の第2回整備作業を実施しました。サイエンス部の部員や前田喜久子校長、教職員などの皆様のご参加のもと、山田健次後援会長にご指導いただきながら作業しました。
まず、第1回整備作業で設置した丸太橋の固定と、丸太橋への通路にデッキ材を敷設しました。
表土をはぎ、代わりに砂を入れて下地をつくります。その上にデッキ材を敷いて固定しました。
丸太橋に使用した間伐材は、ところどころに節があったり、曲がったりしています。歩きやすい橋となるように、何度も向きを変えながら、最適な位置を確認しました。
ビオトープの周りの通路には凹凸があり、車いすなどが通過しにくくなっていました。そこで、間伐竹材を地面に埋めて補強し、凹凸も少なくしました。
固定した丸太橋には、板材を貼りました。歩きやすい、バリアフリーの丸太橋の完成です!
また、ビオトープの池の上流部のしがら組に挑戦しました。
新たに木杭を打ち込み、その間に丸太や竹材を渡します。また、池に石積みも行い、上流部の護岸を補強しました。
さらに、遊歩道と接するビオトープ北側に、土留めとベンチを兼ねた間伐丸太を設置しました。来訪者がくつろぐことができるスペースが増えました。
今回の作業では、研修生自身に、自らやるべき作業や次の作業、片付けまでを考えながら取り組んでもらうようにお願いして実施しました。研修生同士の呼吸もぴったりで作業もはかどり、約3時間の作業で、さらに素敵なビオトープに生まれ変わりました。
●2日目:1月13日(日)
伊豆縦貫自動車道沿い自然水路造成計画策定ワークショップを開催しました。
第3回目となる今回のワークショップでは、これまでの魚類調査・ワークショップ・自然観察会の経過を共有しながら、自然水路造成予定地と、その周辺に広がる湿地帯、水路、里山などの自然空間まで視野を広げて意見交換を行いました。
大場地区住民の皆様からは、子どもの頃のこの地の様子を伺いました。研修生からは、田んぼやかつての湿地帯の復活などの提案をいただきました。
また、南高トープの生き物観察を行い、メダカやトンボのヤゴ、樹木の特徴などを学ぶことで、地域の生態系の理解を深めました。研修生は、昨日の南高トープの整備作業と生き物観察をとおして、自然水路の具体的なイメージを持つことができたようです。まとめのセッションでも、里山公園づくりなど、具体的な提案をいただきました。
ワークショップの最後では、これまでの3回のワークショップでいただいた意見や提案をとりまとめ、自然水路の提案図を作成し、国土交通省に提案することを確認して終了しました。
今年度のグリーン・ジョブ研修は、これをもって終了となります。ご参加いただいた皆様、たいへんありがとうございました。
ふるさと三島・農と街中連携協議会では、研修の分析・評価をとおして、地域資源を活用した人材育成プログラムを取りまとめる予定です。
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