本年度、最終回となりました鎮守の森探検隊は、午前と午後の2部構成です。朝から小雨がぱらぱらと降るお天気の中、午前は三島市のシンボル楽寿園での野鳥観察です。冬は落葉し、また、まだ繁殖期ではないので鳥は縄張りをつくらず、群れで行動していることが多いので見つけやすく、さらに、暖かい季節は山に住んでいて寒くなると里に下りてくる鳥(漂鳥)も見られるので、野鳥の数と種類が多く野鳥観察に適した季節です。
本日は、メジロとコゲラの群れに迎えられ観察会のスタートです。とても可愛らしい姿ですが、動きがとても速く、参加者たちは双眼鏡を覗きながらその動きについていくのに必死でした。先生から楽寿園には、キツツキの仲間であるコゲラ、アオゲラが生息しているとのこと。その証拠に、大きな木の約3mの高さに直径5cmほどの巣穴を発見することができました。池の周りでは、カワセミや、漂鳥のマガモ、カルガモが見えました。照葉樹の少し暗めの森の中で、先生が仕掛けた巣箱を覗かせてもらうと、シジュウカラがコケや動物の毛を集めて作った巣がありました。湿気のある森には、鳥の巣の材料になるコケが多く発生するので、このような環境は重要だそうです。
先生からは、鳥の体の特徴や生態のお話しや、また、「たくさんの鳥が住むには、日差しが差し込む明るい森や、木々がうっそうとした森、池やせせらぎが流れる森など多様な環境が必要です。」という説明がありました。楽寿園はまさにその条件がそろっていて、今日は雨でしたが、12種類の様々なタイプの鳥を見ることができました。
午後はVia701に会場を移し、一年間のまとめと木と遊ぶネイチャークラフト教室を開催しました。これまでの活動をまとめたスライドを見ながら、先生の説明を聞き、皆で一年を振り返ることができました。先生からは自然のつながりや、森の役割などの話を聞き、私たちが生きていく上で、森や自然がとっても大切なことが良くわかりました。
その後、「木育の玉手箱」を使って、木について学びながら楽しく遊びました。玉手箱の中には、何が入っているのかな?と開けてみると、様々な種類の木の板や木の実、ルーペなどが出てきました。これらを使って、木の感触や香り、年輪や木材の構造、種子の違いについて遊びながら学ぶことができました。
そして、最後に木を使った作品にチャレンジです。参加者はお父さん・お母さんと一緒になって、自分の感性とアイデアをフルに使い、思い思い作品を完成させました。
今年は、鎮守の森探検隊の10年目という節目の年でした。参加者は年々増加し、又、三島市だけではなく、伊豆地域や富士山南東麓に住んでいる人々へと広がっています。今後も多くの方に、静岡県東部の豊かな自然環境やその貴重性などを、楽しく学べる場を提供していきたいと強く思います。
三島産新銘柄米「ゆめみしま」のご購入はこちら
「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2024年11月18日「能登半島被災地支援・ショートツアー参加者にゆめみしまをお届け」「富士山『登山』方式断念へ」の記事を掲載
グラウンドワーク三島のfacebookページ
グラウンドワーク三島のインスタグラムページを開設しました!
イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業