「鎮守の森探検隊」第7回目のプログラムは、1,000年以上も昔から三島のシンボルとして地域で愛されている三嶋大社での昆虫・植物の観察会です。市街地に広がる貴重な森の役割やその森に生息する昆虫・植物を中心に三嶋大社の森・歴史を丸ごと探検してみました。
三嶋大社の方のお話しによると「三嶋大社の歴史は、古すぎて確かな証拠はないが、なんと約2,000年前からあったといわれているそうです。書物に初めて書かれたのは、平安時代ということです。日本人は『水の民』と呼ばれ、水のある地域には、豊かな森が広がり、森には動物・植物が住み、人々は食べ物に困ることはなく、争いごともなく平和な生活を送ることができました。そこで、人間は食べ物が多く存在する森や山へ感謝をし、その自然を大切にする文化が生まれました。そこを大切な場所とし、鎮守の森が生まれたと言われています。」
現在の三嶋大社の森には、樹齢600年や800年の大木を見ることができます。これらの大木のほとんどが、葉っぱがテカテカ光る照葉樹と言われる種類になります。照葉樹は、この地域に太古から存在する木で、ふるさとの木です。西はインドから東は日本まで広く広がっています。先生によると、お茶の文化がある地域とほぼ同じ地域といえるそうです。
照葉樹といっても、たくさんの種類があります。ギザギザ(鋸歯)した葉、大きな葉、背の高い木、低い木など様々です。参加者は先生と一緒に葉を観察しながら、どんな種類があるのか調査をしてみると、今回、私たちは9種類の照葉樹を見つけました。アラカシは可愛らしい小さなドングリを付けていて、秋を感じることができました。
森があると様々な生き物がいます。ハラビロカマキリや、とんぼのアキアカネ、蝶の仲間でムラサキシジミや、メジロ、カワセミなどの鳥もいました。また、さらに小さな昆虫の世界をのぞいてみると、木の根元にはアリの姿が。先生曰く、三嶋大社には約20〜30種類のアリがいるとのことでした。
静かに耳を澄ましていると、虫や鳥の声、風にそよぐ葉の音など、参加者は豊かな森の音を感じることができました。
本日は、きれいな青空が広がる秋晴れの気持ちの良いお天気の中、この時期には珍しくアブラゼミが鳴くほど、気温も暖かく、楽しい観察会を実施することができました。
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