6/25(土)〜26(日)の二日間、福島県いわき市久之浜地区の久之浜町西部集会所と小山田多目的集会所をお借りして、第2回「大学生出前寺子屋教室」を開校致しました。
「心を元気にするショートツアー」で静岡に来た子どもたちと久々の再会となりました。
先生役ボランティア24名と共に、24日にいわき市久之浜地区に入りました。
小久集会所と小山田多目的集会所をお借りし、学生たちは寝泊りさせていただいたのですが、夜中に何度となく起きる余震に、驚き、目が覚めました。
久之浜の子どもたちは現在、津波や原発の影響で、広大ないわき市内各所バラバラな場所での生活を強いられています。
10キロ以上離れた場所に住む子どもたちは、自分の力で友達に会いに行くことができません。
通っていた学校も休校となっており、別の学校を間借りし、スクールバスで通っています。
今回は、小学生と中学生で会場を分けて実施しました。
低い机を並べ、正座をして勉強するという、まさに「寺子屋」スタイルです。
小学生は、勉強→遊び→昼食→勉強→交流会 と、大きく時間を区切って実施しました。
集会所のため校庭はなく、雨も降っていたため、今回の遊びの時間は室内遊びが中心となりました。
先生役ボランティアが、それぞれ用意してきた遊びの中でも、小学生の興味をひいたのが「ミサンガ作り」。
子ども達は夢中になって、カラフルな糸を編んでいきます。
昼食は、株式会社吉野家様にご提供頂き、温かい牛丼をみんなで楽しく食べました。
交流会は、「大きなシャボン玉づくり」。人が入れる大きなシャボン玉に子ども達は大喜びでした。
最終日は、真っ白な団扇に自分でデザインした絵を描きました。
自分の好きなキャラクターや動物等を描く子どもが多い中、「いわき 久之浜」という文字を書いた子、今回の寺子屋の送迎バスの絵を描いた子・・・それぞれの想いがそこには描かれていました。
中学生は期末テスト期間中ということもあり、勉強を中心に過ごしました。
黙々と机に向かった後は、ゆっくりと昼食をとりました。
家が流された経験をポツリポツリと話す子どもに対して、どんな言葉をかけてあげることが一番彼らの救いになるのか、先生役ボランティア1人1人が直面した体験となりました。
また、1日目の夜には、震災後100日やっと練習が再開できた和太鼓の力強い演奏を披露してくれました。
「お手紙ちょうだいね」「また来てね」と言いながら帰っていった子ども達。
今回生まれた絆を継続させていくことの重要性を痛感しました。
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