2023年12月16日(土)の静岡新聞に、三島駅南口東街区再開発事業着工の記事が掲載されました。水と緑を活かしたまちづくりをコンセプトに据え、源兵衛川を中心とした水辺空間の整備を推進してきたグラウンドワーク三島に取って、相容れない事業が動き出すことになりました。
私の懸念としては、「水の街・三島」の卓越した価値は著しく低下し、大切な命の水である湧水を失う悲劇の始まりだと危惧しています。地権者も今後の事業費の高騰に対する行政からの補助金は見込めず、今後の工事費の高騰により個人負担が急激に増加し、破綻の危険性が高まると思います。
現在見込んでいる賃貸料も市価と比較して高く、順天堂大学の入居の困難性を含め、商業施設は空き家だらけになると思います。硬い溶岩層の掘削により周辺家屋への振動などの被害や地下水の汚濁・減少・枯渇が、解体工事から現出し工事がストップになり、環境対策の検討の必要性により、本体工事の着工は遅延します。
今まで、市長は夢のような計画を吹聴していましたが、現実的な問題が、次から次へと具現化して工事の進捗を阻みます。本来は、このような影、諸般の問題をすべて情報公開して、市民とともに解決策を検討する市民創意の計画策定ではならないのに、とにかく工事費の増加を含めて隠蔽主義を推し進めました。
今まで、本会として三島市や組合、事業者に対し、公開質問状を提出しても具体的な話合いや情報公開はありませんでした。計画段階では秘密裏も対応可能かもしれませんが、工事が始まると実際の問題が具現化して目に見えるようになります。
市民の皆様、これから発生する多様な問題に対して異議を発信していきましょう。これからの対応が、三島を守っていくための勝負処になってきます。施工業者や解体業者に対して、工事中の懸念・疑義を市民が結集して強い声をあげていきましょう。
今後、新たな市民運動の体制づくりへの提案と工事差し止め請求などの検討を提案していきますので、ご協力のほど、宜しくお願いします。
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