グラウンドワーク・インターンシップII期集合研修、2日目のレポートです。
今日のプログラムは本研修の特色、一番のウリと言ってもいい、グラウンドワーク三島の実践地での体験学習と視察です。
今回の体験学習は研修生が3班に分かれ、代表的な実践地3か所で実施されました。まず、一つ目はグラウンドワーク三島の原点とも言える、地域再生ビジネス実践地の源兵衛川。
会場の三島商工会議所から、徒歩でインストラクターの解説を聞きながら川を下ります。川中に遊歩道を作るという大胆な発想に、研修生は見るものへの疑問を次々とインストラクターに投げかけます。
体験学習はちゃんかけ拾い。川底の茶碗のかけらなどを拾う作業です。茶碗を河原に捨てるのは、このあたりでの昔からの風習なのですが、そのことがこのちゃんかけ拾いに宝探し的な要素を加えています。古い文様のかけらを見つけると、処分せずに記念に持ち帰る人も多いのです。
農業再生ビジネスの実践地、箱根西麓では肥料まきと耕うん体験を行いました。鍬を手にして土をおこし、肥料を手で撒きます。残念ながら、冬の現場では収穫の楽しみはありませんが、寒い中こうした準備をするからこそ夏の実りにつながるのだと考えると苦にもなりません。みなさん土まみれ、汗まみれの体験となりました。
環境再生ビジネスの松毛川では、植林作業を行いました。まさしく、右手にスコップの体験!さすがに現場で左手に缶ビールは持ちませんでしたが。この地が豊かな林となるのは数十年後。いつの日かまたこの地を訪れることを夢見て、現場を離れました。
午後は、各地の実践地を視察。
こちら梅花藻の里では、渡辺事務局長が解説。三島の梅花藻の絶滅から、復活までを熱く語ります。ここでも、研修生からの質問が続出。見れば見るほど、聞けば聞くほど、見たいこと、聞きたいことが増えていく研修生なのです。
境川・清住緑地では、愛護会の植野さんの案内で歩きます。住宅地のど真ん中にこつ然と現れる湧水群に研修生は驚きを隠せません。自然な環境と人々の生活が決して共生不可能なことではないと実感できる現場です。
その他、シニア工房、みどり野ふれあいの園を視察した班もありました。
会場にもどった研修生は、北岡和義日本大学特任教授の講義「ボランティア精神と起業精神」を受講。米国人のボランティア精神と旺盛な起業精神を比較します。北岡先生のアメリカと日本をまたにかけた、波乱にとんだ半生に裏打ちされた講義に、研修生は引き込まれます。
後半は、渡辺豊博グラウンドワーク三島事務局長による講義「グラウンドワーク三島の多様な現場モデル」です。午前中から、午後にかけて視察体験した各実践地に対する理解を深めました。
質疑応答が盛り上がり、講義の終了が予定時間より大幅にずれ込みましたが、18時30分本日の研修修了。
一般の研修生はここで解散となりましたが、希望者のみ居残り、引き続き渡辺事務局長による「助成金申請書のまとめかたのコツ講座」を開催。
事務局長の豊富な経験に裏打ちされた、実践的なコツに約20名の参加者は盛んに質問を繰り返します。こちらもまた、予定時間をオーバーしての終了となりました。
研修生の熱意は日を追うごとにさらに熱くなるのを感じた二日目の研修でした。
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「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2024年9月27日「三島そば種まき体験」掲載
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イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業