2020年「アジア都市景観賞」を受賞!
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島 専務理事 渡辺 豊博
1.「アジア都市景観賞」の受賞
特定非営利活動法人グラウンドワーク三島が、応募申請した景観に関する国際賞である2020年「アジア都市景観賞」において、三島市(静岡県)―「水の都・三島」の環境資源を地域協働で再生して「水と緑の湧水網都市」創造事業が、「アジア都市景観賞」を受賞することができました。
本会が28年間にわたり創り上げてきた地域協働の仕組みにより、汚れ、未利用の環境資源を市民力で再生することにより、水と緑の湧水網都市を創造し、街中に賑わいを取り戻しました。
事業内容は、汚れた「源兵衛川」をホタルが舞い子どもたちの川遊びの歓声が響く清流に蘇らせた水辺再生、市内から姿を消した水中花・三島梅花藻の復活、絶滅危惧種ホトケドジョウやゲンジボタルの生息拡大、狩野川に現存する貴重な旧河川敷「松毛川」の河畔林の森づくりトラスト運動による買収、富士山からの湧水池と谷地田を保全した「境川・清住緑地」湧水公園の整備、歴史的な井戸・お不動さん・水神さんの復活など、市内70箇所に実践地を蓄積してきています。
また、環境出前講座や自然観察会、環境インストラクターの人材育成、イギリスやネパール・台湾との国際交流、災害支援などの市民活動を含め、その多彩な成果と具体的な実績が評価されての受賞となりました。
今回、行政や専門家とともに市民主導で進めてきた、三島の宝物の水と緑の環境資源を活用した、まちづくり手法と仕組みが、国際的に認知されたことを誇りに思うとともに、今後とも「三島磨き」に全力で取り組んでいく決意を新たにしました。
2.「アジア都市景観賞」受賞発表動画
下記のリンクより、受賞発表の動画をご視聴いただけます。
3.「アジア都市景観賞」の概要
「アジア都市景観賞」は、アジアの人々にとって幸せな生活環境を築いていくことを目標に、2010年に創設された景観に関する国際賞です。アジアの優れた景観をアピールし、また、発展を続ける景観形成事業を評価・顕彰することによって、アジアの景観を誇らしいものに導いていくことを目的に掲げ、他都市の模範となる優れた成果をあげた都市、地域、プロジェクト等を各国・地域から募集・選考し、表彰するものです。
(評価基準)
・地球環境に優しく、共存するものであるか
・安全で利用者に優しく、持続性があるか
・地域の文化、歴史を尊重しているか
・芸術性が高いか
・地域の発展に貢献し、他都市の模範となるか
4.本年度授賞案件 全6か国13件※(エントリー総数6か国24件、うち日本5件)
※第1回から第11回までの日本国内での授賞数は累計で35都市、海外も含めると16か国、104都市・地域、136案件
日本:3件
【アジア都市景観賞】受賞
三島市 「水の都・三島」の環境資源を地域協働で再生して「水と緑の湧水網都市」創造事業
長崎市 「環長崎港地域アーバンデザインシステムによるまちづくり」
大分市 「線路敷ボードウォーク広場(大分歴史回廊)」
海外:10件
【アジア都市景観賞】受賞
韓国:3件、中国:3件、タイ:1件、ネパール:1件
【アジア都市景観賞 審査員賞】受賞
マレーシア:1件、韓国:1件
5.参考資料
関連新聞記事
三島産新銘柄米「ゆめみしま」のご購入はこちら
「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2024年9月27日「三島そば種まき体験」掲載
グラウンドワーク三島のfacebookページ
グラウンドワーク三島のインスタグラムページを開設しました!
イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業