グラウンドワーク三島では、昨年より三島市中郷地区生産者有志、日本たばこ産業(JT)株式会社様と連携して、「農業用水路・源兵衛川」の清流が流れる「中郷地区の米のブランド化」に取り組んでいます。
このブランド米の種は、JT様が磐田市の植物イノベーションセンターでおよそ20年前に開発した未登録品種です。その種を4種類、グラウンドワーク三島に提供していただき、3年間の試験栽培の中で品種を選定しながら、銘柄を名付けて、「三島発の新しいお米」を誕生させようとチャレンジしています。
昨年、梅名地区の試験ほ場で栽培した1年目の試作品を試食・評価する会を3月4日(月)に、三島街中カフェで行いました。
まず、グラウンドワーク三島・渡辺専務理事から、「『世界かんがい施設遺産・世界水遺産』の登録を受けた源兵衛川の水から生まれた『三島米』として世界一のブランド米を目指し、新たな農業生産者が増え、耕作放棄地が解消されるよう、農業の活性化を促進したい」との抱負がありました。
続いて、試験栽培の中でさまざまなご指導をいただいた中郷用水土地改良区・白井理事長より、「中郷地区は土も水も、美味しい米づくりに適した土地であり、『三島のお米は美味しい』ということを理解してもらうチャンスとして、このブランド米づくりを成功させたい」との意欲をうかがいました。
また、今回、貴重な種を提供していただいたJT・植物イノベーションセンターの沼澤様からは、「われわれが研究開発した品種が、同じ県内の三島でのブランド化を通じて、広く消費者に食べてもらえることは研究者として本望です。全力でサポートしていきたい」と仰っていただきました。
そしていよいよ4品種のお米を試食。炊飯の条件で味や硬さに違いがでないように、JT様より同じ型の炊飯器を4台お借りして、それぞれのお米の水分の違いも考慮しながら、一律に炊き上げました。
炊き上がりの香りがとてもよく、どのお米も粒が輝いていました。
評価は「見た目・香り・味・粘り・硬さ」などを意識しながら、「三島にあったお米」をイメージして、意見交換がされました。
どのお米も味や香りがよく、粒の張りがあって、冷めてもおいしいと高評価でした。
新しい銘柄(品種)として登録するには、昨年の実績も含めて、3年間の試験栽培をしたのち、「三島らしさ」のある名前をつけたのちに、国へ「産地品種銘柄」の登録を申請します。
2年目の栽培となる今年は、面積をさらに増やして、より美味しく仕上げるための工夫も重ねていきます。
6月には田植えを行いますので、お楽しみに!
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「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
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