昨日、都留文科大学生や三島市民30人を富士山をご案内しました。富士山は、2013年6月26日に「世界文化遺産」に登録されました。日本の宝が、世界の宝になって、5年が経過しました。
この5年間で、富士山の多様な問題の何が、抜本的に解決されたのでしょうか。5年前の登録時、私がある新聞社の取材で指摘した「登録は喜ばしいことだが、お祭り騒ぎになってしまうことが心配です」「ごみ問題のほかにも、登山者の安全対策、景観整備、開発の抑止など課題はたくさんあります。
特に、ユネスコは、富士山の保護・管理について、一元化された包括的な管理計画がないことを指摘しており、早急に対応しなければなりません。
環境が悪化して登録が取り消される例もある。富士山がそうならないよう、法整備も含めた態勢づくりが必要です」の何も解決されていない認識を持っています。現実は、実効性が疑問の「入山料」の任意徴収、高額な経費を投入した「世界遺産センター」の建設、機能低下が加速するバイオトイレの増加、決められない入山規制、富士山ブームに終わる観光振興、開発の抑止策の未整備など、登録後の効果や実績は脆弱です。
神の山・火の山・水の山・美の山・世界の山・富士山を的確に管理運営できない、日本の管理能力不足と開発抑止への覚悟、自然と人間との共生の知恵が厳しく問われています。
写真は、西桂町の小沼浅間神社の湧水地・北口本宮富士浅間大社の富士講信仰の登山起点・神の山富士を証明する神輿です。
富士山の「光と影」は、日本人の素晴らしさと恥の「証」なのです。
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「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2024年9月27日「三島そば種まき体験」掲載
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イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
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