津山市再開発のその後について

私共と一緒に再開発事業について考えている有志の方より、以下の書籍を案内頂きましたので、ここに紹介します。

 

坂和章平著「津山再開発奮闘記ー実践する弁護士の視点から」(文芸社、2008年)の概要は下記です。

岡山県津山市(人口11万人)では中心市街地活性化のために中心部の約3ha、権利者数200名余りを対象にして再開発事業を実施して、アルネ津山などの再開発ビルを1999年までに総事業費320億円余りで完成させましたが、大きすぎるビルを建設したために、保留床を計画通りに処分することが出来なくて、デベロッパーの熊谷組への工事代金34億円などの未払いが発生し、再開発組合が解散できない事態となりました。

前再開発組合理事長は組合を破産として個人権利者には責任がいかないようにしようとしましたが、岡山県は組合員にも権利床を拠出してもらう方法で17億円の賦課金を課し、熊谷組に一部を債権放棄してもらうなどの是正命令を出しました。

再開発組合はこの案に基づいて総会を開催して、最終的には2007年に多額の債務が整理されて、解散されるのですが、総会の決議無効、理事長解任などの裁判闘争が7年余りにわたって展開されることになります。

権利床の拠出に反対した一部の権利者からは、裁判で確定した後、過酷なまでの債務の履行をもとめて、銀行の口座差し押さえなども行って、再開発組合としての責任を果たして、解散をしています。このような実名入りでの記録を公刊して良いのか、驚くほど生々しく記載がされています。
バブルが崩壊して以降、各地で再開発事業が破たんして、その処理が問題と なっていますが、その初めてのケースの一つとして貴重な記録となっています。区画整理事業についても、思うような保留地の処分ができないケースが出ていて、計画を慎重に進めないとならない厳しい時代となっています。

2018/5/7 9:37 ( 三島駅南口の整備を考える市民の会 )
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