この度当会では、外務省の推進する対日理解促進交流プログラム「JENESYS2017」を実施する公益財団法人日韓文化交流基金より助成を受け、「環境資源を活かした先進的なまちづくりを学ぶ・日韓若者交流リーダー育成事業」を実施しております。
その中で、去る9月18日~23日、5泊6日にわたり、全国各地より環境保全やまちづくりに関心の高い高校生・大学生15名を募り、「環境資源を活かした先進的なまちづくりを学ぶ・梅花藻のふるさと韓国江華島スタディツアー」を開催いたしました。
本投稿では、4日目となる9月21日(木)の行程についてご報告いたします。
4日目からは、ソウル市内の視察研修です。
まずは、ソウル市内の中心を東西に流れる清渓川について、博物館でその歴史を学びました。
清渓川は、首都を流れる都市河川として開発や戦争などの影響を大きく受け、1970年代には暗渠化されて姿を消し、その上には高速道路が建設されました。その後、2000年代に入り、清渓川復活の世論が高まったことを受け、高速道路の撤去と河川の復元工事が行われ、2005年に現在の近自然河川へと生まれ変わりました。今では市民の憩いの場としてだけでなく、多くの観光客が訪れる観光スポットにもなっています。
博物館では、その劇的で壮大な歴史を多くの展示品や写真とともに学習しました。
その後は実際に清渓川を歩き、現在の清渓川を体感しました。かつて暗渠化されていたとは思えないほど多くの緑に囲まれ、平日にもかかわらず多くの市民や観光客、子ども達が川辺の散策道を歩き、にぎわっていました。
一方で、雑草が河畔を覆い尽くしてしまっている箇所や、下水のようなにおいが立ち込める箇所など、問題点も散見されました。市民の力で蘇った清渓川を後世に伝えていくためにはまだまだ課題も多そうです。
午後は、ソウル東部にある広大な都市公園「ソウルの森」の視察に訪れました。
視察の前には、清渓川で参加者が感じたことを発表しあう場を設けました。やはり、維持管理上の問題点や、環境再生とまちづくりの難しさに関して、みなさん感じたことが多かったようでした。
その後、ソウルの森の管理運営を行う「財団法人ソウルグリーントラスト」のスタッフである李さんに、ソウルの森を案内していただきました。
ソウルの森は、様々な人たちが楽しめる仕掛けがいくつもあるだけでなく、清渓川へ供給するための用水の浄化施設も備えており、都市近郊の大型公園の機能や活用方法について理解を深めることが出来ました。
この日の夕食の席には、これまで各地の案内だけでなく、行程の調整にも奔走して下さった韓国ナショナルトラストの朴さんも同席してくださいました。学生からは、いつも笑顔で接して下さった朴さんへの感謝の言葉が伝えられ、また、日本と韓国で、お互いに困難を乗り越えながら環境再生へ取り組んでいく意志を確認し合い、感動的なお別れとなりました。
朴さん、本当にありがとうございました!

地図 [KML] [地図表示] | |
住所 | 清渓川 |
「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2023年12月10日「三島梅花藻の里・ヒマラヤ桜見頃」の記事を掲載
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イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業