三島は、富士山からの湧水があふれる、緑が豊かな水辺環境を有する「水の都」です。中でも、源兵衛川はそのシンボルです。
グラウンドワーク三島では、2017年8月8日と19日、ふじのくに子ども芸術大学実行委員会との共催で、アーティスト(芸術家)を講師に招き、富士山や「水の都・三島」の水辺自然の豊かさを学び、考える「富士山・源兵衛川アート・ワークショップ」を2回開催しました。
普段何気なく感じるものであっても、1つのことに対して考えることで様々な考えが広がっていきます。グラウンドワーク三島では、身近な環境改善を心がけております。今回の活動では、芸術を通じて、環境改善につなげることができました。
第1回 「ちゃんかけオブジェ」(2017年8月8日)
当日は、三島市をはじめ、富士市、小山町などの子ども15人と保護者が参加しました。
午前の部では、最初に、グラウンドワーク三島インストラクターが、源兵衛川ミニ出前講座として、三島の湧水の仕組みや三島の水とくらしなどを説明しました。東京藝術大学教授の工藤晴也先生からは、モザイクの歴史などについて、作品の写真を見ながら丁寧に解説していただき、理解を深めました。
次に、グラウンドワーク三島のインストラクターの案内で、源兵衛川水辺探検に出発しました。
源兵衛川中流部では、川の中に入り、「ちゃんかけ(茶碗のかけら)」を拾いました。ちゃんかけの種類も様々で色のついた物や柄のついた物があり、参加者のみなさんはいろいろな、ちゃんかけを集めていました。その後、三島梅花藻の里と、「三島お魚水族館」も見学しました。
午後の部では、東京藝術大学大学院の谷本めいさんと、アーティストの武田充生さんの指導で、午前中に拾ったちゃんかけを使って、オブジェを作りました。
ホワイトセメントに、珪砂とエマルジョンを混ぜて、接着剤をつくり、丸い木のキャンバスに、思い思いにちゃんかけを貼り付けていきます。接着剤を1から作るのは難しい行程だったとは思いますが、一生懸命作成していました。
また、午前中に見学した、「三島お魚水族館」の看板も参加者全員で作成しました。
第2回「マイストーリー地層」(8月19日)
当日は、三島市をはじめ、沼津市、静岡市などの子ども12人と保護者が参加しました。
午前の部では、常葉大学非常勤講師の加須屋真さんが、三島の湧水の仕組みや源兵衛川にすむ多様な生き物や生態系などを説明しました。
続いて、伊豆半島ジオガイド協会の加藤健司さんが、伊豆半島の成り立ちと土の色について、解説しました。
さらに、アーティストのジェームズ・ジャックさんが、世界の砂について解説しました。
次に、グラウンドワーク三島インストラクターの案内で、実際に源兵衛川・水の散歩道に行き、川の中に入り、地層を観察し小石を探しました。
午後の部では、ジェームズ・ジャックさんの指導で、伊豆半島などの12種類の砂を使用して、砂アートと、ガラス管に入れた地層づくりに取り組みました。
砂アートでは、のりと水を混ぜながら思い思いの絵を描いていきました。砂、液体のり、水を混ぜたものですが、乾くと、立体的な作品になりました。
地層づくりでは、ガラス管の中に、各地の砂を入れたオリジナル作品の制作に挑戦しました。中には7層から9層まで作っていた参加者もいました。さまざまな層が出来上がりました!
今後も、グラウンドワーク三島だからこそできる、富士山や源兵衛川の理解を深める、このような活動を継続していければと考えています。
参加者の皆さん、本当にありがとうございました!
地図 [KML] [地図表示] | |
住所 | 源兵衛川 |
三島産新銘柄米「ゆめみしま」のご購入はこちら
「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2024年11月18日「能登半島被災地支援・ショートツアー参加者にゆめみしまをお届け」「富士山『登山』方式断念へ」の記事を掲載
グラウンドワーク三島のfacebookページ
グラウンドワーク三島のインスタグラムページを開設しました!
イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業