市民・NPO・企業・行政のパートナーシップにより清流がよみがえった源兵衛川では、20年以上にわたり環境改善の取り組みが継続され、今では絶滅危惧種ホトケドジョウ(静岡県レッドリスト絶滅危惧ⅠA類/県東部)やミシマバイカモ、ゲンジボタルなどの貴重な動植物が生息する、市街地ではたいへん豊かな生態系をもつ水辺自然空間が再生・復活しつつあります。
しかし、地域住民の世代交代が進み、水辺再生活動の経緯や生態系の貴重性への認識が希薄化しつつあるのが現状です。「ふるさとの川・源兵衛川」の生物多様性を持続的に保全するためには、次代を担う子どもや地域住民の関心を喚起し、環境改善・生態系保全活動に自発的に取り組む意識を高めることが必要です。
そこで当法人では、源兵衛川の環境再生の取組みや生態系などを、現場や座学で実践的・体系的に学ぶことで、水辺環境と生き物との関係や貴重性などへの関心・理解を深めてもらうために、三島市教育委員会等との連携のもと、三島市内の小・中・高校の授業等で、当法人の市民インストラクターが案内役を務める「源兵衛川環境出前講座」を、平成21年度から本格実施しています。
出前講座は2部構成としています。「座学(出前講座)」では、富士山からの湧水の仕組み、三島の湧水とくらし、源兵衛川の成り立ち、環境悪化が進行した源兵衛川と環境再生への取り組みなどを分かりやすく伝えます。また「実学(体験学習)」では、源兵衛川流域の湧水めぐりや、川の中での生き物さがし等を実施し、ふるさとの川の貴重性や重要性を、現場で深く理解してもらいます。
過去3年間の開催実績は以下のとおりです。
- 平成28年度:参加者2,125人、40講座を開校
- 平成29年度:参加者2,207人、39講座を開校
- 平成30年度:参加者1,770人、27講座を開校
開催実績の詳細については、以下の資料をご覧ください。(PDFファイルが開きます。)
今年度は、9月10日までに、延べ948人を対象に、延べ20講座を開校する予定です。
今後も、将来の源兵衛川の守り手を育てる活動への皆様のご理解とご協力をよろしくお願いいたします。
●源兵衛川環境出前講座の様子
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「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2024年11月18日「能登半島被災地支援・ショートツアー参加者にゆめみしまをお届け」「富士山『登山』方式断念へ」の記事を掲載
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イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業
2021年9月16日「桜川川端」の整備作業
2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業