9月24日(土)、夕刻、グラウンドワーク三島主催で「夜鳴く虫の観察会」を開催しました。
当日は、朝から悪天候で開催が危ぶまれましたが、観察会参加者の集合時間とほぼ同時に雨があがり、夜空に星も見えるような好天候に。
講師を務めていただいたのは、「鳴く虫の専門家」と知られる元静岡サレジオ高校教諭の「杉本武先生」。天候が回復したのは、自ら「晴れ男」とおっしゃる先生の面目躍如といったところでした。講師としては、もうお一方、トンボやアリの専門家で常葉大学非常勤講師の「加須屋真先生」にご指導をお願いし、小学生を中心とする児童と園児、保護者、市民、グラウンドワーク三島スタッフを加えて総勢25人で、長伏公園北駐車場を拠点に、松毛川近くの狩野川堤防沿いを探索しました。
杉本先生によれば、雨上がりにはどちらかといえば虫はあまり鳴かないことが多いということでしたが、予想に反し、狩野川堤防のあちこちから虫の大合唱が。そんな虫の鳴き声に耳を澄ますとともに、子供達は声の持ち主を捕まえようと、みんなそれぞれ躍起になっていました。
捕まえた虫が何なのかについては、虫かごに入れたものを杉本先生がチェックし、一匹一匹詳しい説明を加えていただきました。今回子供たちが捕獲した虫の中では、コオロギが一番多かったのですが、先生によれば、コオロギの鳴き方には、「さえずり鳴き」「誘い鳴き」「喧嘩鳴き」の三種類があるとのこと。聞いたこともない虫の名前とともに、先生の博識ぶりに参加者全員が感心しきりでした。
今回観察できた鳴く虫は、約15種でした。先生によれば、ペットのハムスターのエサと水があれば、虫たちを持ち帰って自宅でも飼えるそうで、条件にもよりますが、数か月生き続けるものもあるとのこと。皆様も試してみてはいかがでしょうか。
観察会は、およそ2時間を経て閉幕。秋の夜長のちょっと変わった自然観察にみなさんそれぞれ満足されて帰路につかれたように見えました。
●観察できた生き物の一部
ハラオカメコオロギ
アオマツムシ
マダラスズ
カマドコオロギ
ホシササキリ
ミツカドコオロギ
マツムシ
ツユムシ
ヒナバッタ
クサカゲロウ
ヒメコオロギ
ウスイロササキリ
クマスズムシ
スズムシ
カネタタキ
その他

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