9/3 「源兵衛川環境モニタリング調査」を実施しました [地図表示]

 

 源兵衛川は、富士山の湧水を水源とする、全長1.5㎞の農業用水路です。その下流部は、エノキ、ハンノキなどの高木が生え、住宅街を流れる上・中流域にくらべ、変化に富んだ環境です。

 

 しかし近年、ヘドロの堆積、トキワツユクサ・ヒメツルソバ・アメリカザリガニなどの外来動植物の繁茂・繁殖が進み、本来の農村景観が失われつつあります。

 

 これを受けてグラウンドワーク三島では、平成20年頃より、源兵衛川の原風景の自然環境の復元・再生を目指した実践活動(環境再生ワンデイチャレンジ等)を実施しています。

 

 

 9月3日(土)午後、三島・農業人育成・都市型グリーンツーリズム推進協議会との共催で、源兵衛川下流部・第7ゾーン・三島市消防本部沿いの生物調査・植生調査・実践活動を実施しました。

 

 知徳高校情報ビジネス科3年生、市民、グラウンドワーク三島インストラクター等約30人が参加し、源兵衛川の生態系に精通する専門家から、下流部の生態系の現状や生物多様性の保全活動の重要性を学んだ後、実践活動に汗を流しました。

 

 

 

1.生物調査(講師:常葉大学非常勤講師 加須屋 真 先生)

 源兵衛川の生態系の現状や保全活動の話を伺った後、参加者がたも網と水槽を持ち、川の中の魚類・水生生物の捕獲・同定を実施しました。

 

 

 

 調査の結果、魚類ではアブラハヤ(優占種)、ウグイ、モツゴ、カマツカ、トウヨシノボリ、スミウキゴリ、昆虫類はハグロトンボのヤゴ、貝類・甲殻類ではカワニナ、ヌマエビの一種、アメリカザリガニを捕獲・同定し、富士山を水源とする湧水が流れる農業用水路・源兵衛川の生態系の豊かさを学びました。

 

 

 

 

2.植生調査(講師:常葉大学非常勤講師 菅原 久夫 先生)

 川沿いの在来植物・外来植物(帰化植物)を調査しました。調査区間を3箇所設け、外来植物と在来植物の同定と被度を調査しました。

 

 

 

 調査の結果、在来植物はジュズ、セキショウ、ミゾソバ、ヨモギ、ツユクサ、ヨシ等、外来植物(帰化植物)は、ハーブ、アメリカセンダングサ、メリケンガヤツリ等を確認しました。

 

 また、帰化率(帰化植物種数/全出現種数)は約66%で、外来植物が増加しつつある源兵衛川の植生の現状を学びました。

 

 

3.実践活動…外来植物(ハーブ類等)の除去、在来植物(クサヨシ等)の手入れ

 

 生物調査と植生調査の調査結果を踏まえ、ハーブ類等の外来植物の除去と、在来植物の手入れの選択除草作業を実施しました。

 

 

 

 

源兵衛川環境モニタリング調査
源兵衛川環境モニタリング調査
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2016/9/3 18:48 ( 水辺環境再生 )
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