3/11(金)18:30~20:30に東日本大震災支援活動「子どもを元気に富士山プロジェクト」の被災地支援報告会を開催しました。
グラウンドワーク三島では、2011年3月11日の東日本大震災の発生を受けて、被災児童・家族を対象に、「心の支援・ケア」を重点に置いた支援活動「子どもを元気に富士山プロジェクト」を立ち上げ、5年が経過いたしました。これまでに「子どもを元気に富士山支援募金」を設け、街頭募金活動を50回以上も実施すると共に、50箇所以上に募金箱を設置して、多くの寄付金をいただきました。
今回の報告会では、グラウンドワーク三島の支援活動が被災地の子どもたちや親、高校生、女性、社会的弱者、破壊されたまちの復興などに、どのような波及効果を及ぼしたのか、そしてグラウンドワーク三島東北支援事務所を拠点に取り組んできた5年の支援活動を振り返りながら、今後、継続できる方策を参加者から提案頂いて、三島型の防災対策を考えることを目的に開催しました。
発表者は、震災後から5年間にわたり、三島と東日本の被災地を往復して支援活動に取り組んできたグラウンドワーク三島事務局の林丈雄氏と前川卓三氏です。
まずはじめに、林氏が2012年度に開始した「復興支援型地域社会雇用創造事業」を通じて、被災地における自然再生活動と地域資源を活かした起業支援について、現在に至る取り組みを報告しました。また、被災児童や親子を招待する「心を元気にするショートツアー」(延べ16回の開催)にて被災地と三島の人と人とを結ぶ活動について紹介しました。
続いて、前川氏が「従来の起業者フォローアップ」と「いしのまき地域商品開発高校生講座」について報告しました。継続的なフォローアップにより起業を続けている方の割合が多いとされる検証結果を伝え、起業者向けのフォローアップ研修とNPOの役割について述べました。また次世代を担う石巻の高校生を対象に、地域の資源を活かした商品開発と起業について学ぶ機会をつくり、被災地における創造者の育成を支援しました。
パネルディスカッションでは、報告会に駆け付けた福島出身(現沼津在住)のアスルクラロの松浦達也普及部統括マネージャーが加わり、震災を乗り越えようと過ごしてきた今の心境を語りました。
参加者からは、「今回の報告会を通じて、現在の課題や現地での取り組みについて具体的に知ることができた」「被災地を視察したい」「被災地の記録を写真でまとめておきたい」など感動や提案を頂きました。この会を主催したグラウンドワーク三島の渡辺豊博専務理事は、「今後は我々が被災地へ訪問して、現地の方々に当時の記録を語っていただきながら交流を図りたい」と述べ、参加者と意見を交わしました。
今後ともグラウンドワーク三島は、被災地の方々との交流を図りながら「心の支援・ケア」を目指した支援活動に取り組んでまいります。皆様の継続的な御協力と御支援を宜しくお願い致します。
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住所 | 静岡県三島市一番町20−5 |
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