松毛川(まつげがわ)は、三島市と沼津市の境界に位置する、狩野川の旧河川敷で、昭和初期の堤防工事により、三日月形の止水域になりました。上流部の両岸には、かつての狩野川の原風景である、エノキ・ケヤキなどの巨木からなる河畔林が今も残り、自然堤防をつくっています。
しかし近年、富栄養化によるヘドロの堆積などによって治水・湛水機能低下し、河畔林の倒木や自然堤防の崩壊が進行しており、自然堤防の再生が急務となっています。
そこで今回、松毛川右岸・三島市御園側の中流部の自然堤防再生作業を、2日間かけて取り組みました。地元住民、松毛三日月会メンバー、大学生インターン生、グラウンドワーク三島スタッフ等、延べ30名が参加しました。
右岸の河畔では、農地の拡大や管理不足によって河畔林が倒木した跡地に竹が侵入し、この数十年、高さ10m以上の放置竹林が密生し、川面を見ることができませんでした。
今回のワンデイチャレンジでは、河畔に繁茂した竹を竹挽鋸で伐採し、伐採竹材で竹しがらをつくるという作業を行いました!竹しがらは河岸の浸食を防ぎ、河畔林を守ってくれるので、春になり松毛川の水位が増える前に設置しなくてはいけません。
1日目・2日目とも、朝から良いお天気で風もなく、最高の作業日和でした!参加者は竹伐採班と竹しがら設置(自然堤防保護)班に分かれて作業を開始。みんなでやると早いし楽しいですね!松毛川では、この日もカワセミの姿が見ることができ、一息ついている参加者を癒してくれました。
竹伐採班の手によって、河畔の竹は一掃され、これまで見えなかった松毛川の川面が見渡せるようになりました。竹伐採後の河畔の土地は、植樹を行いやすいように重機で地面を掘り起こしました。竹の根を完全に切って生えにくくすると同時に、地面の下の部分を表面に持ってくることで次に植える植物が育ちやすくするためです。竹しがらも予定通り設置できました。
しかし、やるからには徹底的にやらなければ!ということで、2日目はお昼のあとも、引き続き竹の伐採と竹しがらづくりを進めました。竹が無くなりかなりスッキリしました!気持ちいい!達成感がありますね〜。これで木も伸び伸び成長できそうです、良かった良かった!
しかし、竹が無くなったことで川の中のゴミが目立つように…。次の課題が見えてきました。
作業後の片付けも抜かりなく行ないます。ここに新しい河畔林ができるのが楽しみですね!
今回作業に参加してくださった方、本当にお疲れさまでした!そして本当にありがとうございました! (栗)
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