ジョブ・コーチとメンターによる「合同研修」実施

2012/5/22 0:00 投稿者:  gwmishima
5月19日(土)〜20日(日)の2日間、石巻市で
復興型地域社会雇用創造事業
グラウンドワーク・インターンシップグラウンドワーク・インキュベーション
ジョブ・コーチとメンターによる合同研修を実施しました。
 
 
この研修の目的は、インターンシップ研修生の
キャリア・コーディネートやマッチングを行う「ジョブ・コーチ」
インキュベーション起業支援対象者のメンタリングを行う「メンター」等が、
被災地の現状や課題を共有し、それらを解決するための
被災地支援の社会的ビジネスについての現地視察や意見交換を行うことです。
 
 
1日目は、研修生や起業支援対象者の方々に寄り添った人間味があり、
かつ効果的な研修・起業支援をいかにしてすることができるか、
多岐にわたる議論が交わされました。
 
 
 
 
また、今回の復興型地域社会雇用創造事業では、
宮城県石巻市に拠点を置いて、約10年にわたり活動を続けている
事業型NPOであるNPO法人フェアトレード東北さんと協働して
事業を実施していきます。
 
 
そのフェアトレード東北さんが石巻で取り組んでいる
事業についても、そのごく一部のみですが説明を受けました。
(全ての事業を説明していただいたら、それだけで丸一日かかるほど、
多岐に渡る活動・膨大な数の活動に取り組んでいます)。
 
 
 
フェアトレード東北さんは、フェアトレード商品の普及活動、
障がい者、高齢者、ひきこもり、ニートなどの方々の雇用支援、
そして在宅被災者支援など、地域に根差した取り組みが注目されています。
 
 
フェアトレード東北さんの多岐にわたる活動については、フェアトレード東北さんのブログをご覧下さい。
 
 
インターンシップ「就職・起業研修」においては、
フェアトレード東北さんの実践地を研修フィールドとして、
「在宅被災者支援プログラム」「子ども・子育て支援プログラム」「福祉プログラム」
「農業プログラム」そして「観光資源開発プログラムI・II」を実施する予定です。
 
 
2日目は、フェアトレード東北さんの実践地2ヶ所を回りました。
 
 
まずは、「託児所 オレンジ」
この託児所をつくった目的は、孤立しがちな住宅育児者のストレス軽減をはかること、
震災の影響で働く場所を失った保育士さんの雇用支援など、
継続的で直接的な支援活動を行っていくことにより、
それぞれの被災者の自立が最終目標とのことでした。
 
 
 
 
次に、石巻市内の仮設住宅を視察させていただきました。
この仮設住宅では、フェアトレード東北さんが支援物資を配ったり、
炊き出しを行ったりするなど持続的な支援活動に取り組んでいます。
 
 
 
 
石巻市の仮設住宅は、公平性の観点から抽選で仮設住宅が決定されたため、
隣近所の人たちと離れ離れになり、全く知らない土地で、
全く知らない人たちが集まって生活をすることになった方々が
多数いるとのことでした。
 
 
その問題に対し、フェアトレード東北さんでは
石巻の仮設住宅で炊き出しをツールとしてコミュニティ形成の支援を続け、
住民のみなさんの交流のきっかけ作り、
自治会形成の支援を続けているとのことでした。
 
 
視察させていただいた仮設住宅は、フェアトレード東北スタッフによる働きかけと
住民の方の努力で、今年の3月30日に自治会が発足したとのことで、
住民同士の交流も活発になってきたとのことです。
 
 
この日は、集会所でマッサージが行われており、多くの方がマッサージを受けていました。
マッサージを受けていた住民の方々にお話も伺うこともできましたが、
フェアトレード東北さんの活動に感謝しているとのことで、
強固な信頼関係が築かれているのを感じました。
 
 
その後の打ち合わせでは、グラウンドワーク三島・フェアトレード東北・
パブリックリソースセンター(NPOや社会的企業の起業支援や
経営基盤強化支援に長年の実績があるNPO法人)、
そしてジョブコーチ・メンターが協力して、
インターンシップ・インキュベーション事業を推進し、
研修生や起業支援対象者の目標(被災地での起業・就職)を現実化していくために、
全力で取り組んでいくことが確認されました。
 

 

グラウンドワーク・インターンシップの募集要領は5月末に完成予定です。

募集活動を行うなど、いよいよ、事業が本格的に動き出します。どうぞご期待下さい。