痛風らしき症状を病んで、健康の大切さを実感

2010/7/20 9:44 投稿者:  yhonda

 平成22年7月4日(日)の夜中から、突然、左足の付け根に激痛を感じ、飛び起きた。明け方になるにつれて、左足全体が丸太のように腫れあがり、鋭いナイフで刺したような激しい痛みが続いた。

 

 これほどまでの激痛は初めての経験であり、自分の体にどんな異変が起きたのか、不安と困惑が入り混じり、今後、どのように対応していいのか動揺した。

 

 とにかく、今までに、医者にもほとんど行ったことがなく、健康診断や人間ドックにおいても総コレストールや肥満度は、平均値の上位にあったが、それ以外の数値には、大きな問題がなかった。

 

 こんな油断と甘えから、私自身のお酒の強さと嗜好性も加わり、「暴飲暴食」を繰り返してきた。しかしながら、60歳になる現在までに、大きな病気や入院などの経験はなく、私に取っては、常に健康であることが当然のように考えていた。

 

 痛みの出た当日は、雷井戸のワンディチャレンジを、午前中に実施した。爽やかな梅雨の晴れ間となり、久しぶりに現場に出て、作業の陣頭指揮をとった。20人ものボランティアの人たちが参加していただき、7年ぶりに老朽化した蓋を撤去し、新しい蓋にリニューアルした。また、滞積した土砂の井戸浚いを行い、約2トンもの土砂を排除して湧水噴出の勢いを取り戻した。

 

 富士山からの湧水は、限りなく冷たく清冽である。水温14度の湧水に足を浸していると、体が冷たくなるのではなく、保温効果だと思うが、逆に体全体がポカポカと温かくなった。皆が、寒さで震える中で、湧水河川で泳いていた、少年時代の潜在的な経験が蘇り、逆に絶好調で働いた。

 

 やはり、現場での実践的な活動は、楽しく、やりがいのあるものだ。灼熱の天候の中、参加者全員が一体化して、懸命に土砂運搬や整備作業に頑張っている姿は、感動的であり、疲れを感じさせず面白い。

 

 作業前は、古ぼけた雰囲気だった雷井戸が、3時間にわたる懸命な作業により、一変し、素敵な水の都の水文化・水資源の発信基地に変身した。やはり、実践力の強さは、偉大であり、説得力がある。政治の世界の総論的な議論よりも、考えたことを、現実化するための具体的な行動、対応が、グラウンドワーク活動の持ち味であり潜在力でもある。

 

 孫も参加したが、夢中でけなげに自分の持ち分を果たしている姿を見ていると、余計に力が入り、頑張ってしまった。やはり、親父や爺の背中を見せることは、子どもの潜在意識の中に、多様な教育的波及効果を及ぼしていると確信している。

 

 そんな、高揚した意識が、日頃の運動不足の自分を忘れさせ、頑張り過ぎてしまった。その夜は、久しぶりに家族と食事会を催し、会話の少ない息子や娘たちと、「右手にスコップ・左手に缶ビール」を激しく実践してしまった。

 

 その夜の激痛発生になるのである。その後、内科での問診や血液検査の結果によって「痛風」だとの診断を受けた。しかし、薬を飲んでみたものの痛みがおさまらないので、整形外科によるレントゲン検査も受けたが、足や骨の著しい変形などはなく、やはり、0.1トン以上もある体重が主たる原因ではと診断された。

 

 現在までに、約20年間にわたり、グラウンドワーク活動やその他のNPO活動の事務局長を担いながら、県庁職員として、激務の空港対策課やNPO推進室に勤務し、それなりの厳しい仕事を、双方ともこなしてきた。批判や誹謗中傷などは、日常茶飯事であった。

 

 精神的、肉体的、時間的、金銭的にも、おおいなる負担をおってきた。しかし、「いい加減」の考え方で、臨機応変に課題解決して無難に乗り切ってきた。この強靭な精神力と課題解決力は、一体、どこに起因しているのであろうか。

 

 今回の経験から推測すると、両親から頂いた健康な体が、最大の土台・武器になっていたことを今更ながら再認識した。どんなに能力的に優れていても、現場に出かけての昼夜の仕事や関係者との連続的な飲み会にも耐えられる体力や胃力、肝力などがなくしては、仕事もNPO活動も円滑には回らない。

 

 私も、今まで健康であることが当然と考え、ひたすら、自分に課せられた命題や課題に対して、懸命に取り組んできた。まずは、目の前の課題や問題を一つずつ、着実に解決、処理していくことに努めてきた。

 

 しかし、よく考えると、健康を気遣う意識は皆無であった。年一回の健康診断も義務的にこなし、少し、懸念事項があっても精密検査を受診することはなかった。今、まさに、その長年のつけが、激痛となって現れ、健康管理への警告、警鐘を発しているといえる。

 

 このような激痛は、もう二度と、こりごりである。今後は、お酒を控え、バランスの良い食事に心掛け、家での食事におもむきを置く。とにかく、大好物のイカやタコ、マグロ、レバー、焼鳥、ビールなど、痛風の原因とされるプリン体が多く含まれている料理は、しばらく、いや、永遠に控えていくしかない。

 

 こんなことで、あの爆発力と行動力が再度、再現されるのか疑問だが、野菜サラダも馬鹿にはできない。ただし、うなぎや牛肉などは問題ないようだし、イカなどもバランスの良い摂取なら問題ないそうなので、痛みの具合を見ながら、私の「元気の源」を補給していきたいと考えている。

 

 まだ、痛みが抜けないので、水曜日には、再度、内科で血液検査を行い、現状を確認してくる。病院通いは、気が滅入る。早く、元の体に戻り、仲間たちとの夜の語らいを取り戻したい。今は、今までの懺悔と総括、体重を0.1トン以下にする修業の日々といえる。静かに、淡々と絶えなくちゃ。我慢・我慢!

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