2025年4月17日(木)・台湾訪問スケジュール6日目・最終日の午前中は、台湾経済部水利署の座談会・河川を中心とした地域発展―地域を守るガバナンスと市民参加の推進を成功させるためのグラウンドワーク三島の経験から学ぶ―が開催され、1時間講演をさせていただきました。
「まち・川は市民のもの、行政は市民の意向を軽視しての対応は間違い、企業や専門家を含めた、地域総参加の仕組み・地域システムを構築してこそ、質の高い、地域固有の価値を活かした魅力的な公共施設を創り上げることができる。市民も議論よりアクションで課題を抱えた現場に出向き、小さな改善・成果を残し、長期的・実効性の高い再生アクションプランの政策提言ができるように自助努力・研鑽を蓄積していくことがポイント」などを、三島での「点から線・線から面」のまちづくりの手法を事例に解説しました。
その後の王芸峰水利署副署長の司会による参加者との意見交換会では、現場の若い活動家から困難に直面したらまず何をしたらいいのかの質問を受けました。「困難や障害、批判などに直面し迷ったら、その原因を広範に情報収集し、分析・評価し、原因を明確化して、具体的な対応策・解決策を策定し、少しづつ問題にアプローチして、段階的に解決していく、並行して、自分なりの解決策を形・成果として地域内に残し、解決の方向性・糸口を明示していくことの方法・重要性」を伝授しました。
現実社会は「光と影」が交錯するものです。光を求めるのでは無く、地道な活動を積み重ね、地域の信頼を勝ち得ていく、地域を小さく変革・改善して、影である足元を強固にしていく、愚直な活動の意味・戦略を説きました。
その後、松山空港内の牛肉麺を満喫して帰国しました。グラウンドワーク台湾のマニュアル本の策定、2冊目の本の発行、三島への研修生の派遣、台湾の大学生の研修の受け入れなども決まりました。今後とも、長く台湾との往来が続きます。台湾の皆様、本当にお世話になりました。深謝です。


