内閣府 復興支援型地域社会雇用創造事業「グラウンドワーク・インキュベーション」では、被災地において、元気なNPOや社会的企業の立ち上げを目指すビジネスプランを募集するビジネスプラン・コンペティションを実施し、優秀なビジネスプランに対して起業支援を行います。
ビジネスプラン・コンペティションには195件の応募がありましたが、その中から53名が起業支援の対象者として内定を受けました。 今回の説明会では、今後の起業支援に関する契約内容や、起業に向けての心がまえ等を起業支援対象者の皆様にご説明しました。
まず、グラウンドワーク三島の前川アドバイザーより挨拶をいただきました。
「応募されたビジネスプランを全て拝見したが、それぞれ地域の課題を解決したい、という想いのこもった素晴らしいビジネスプランだった。 その中から、皆様が起業支援対象者として内定したわけだが、内定するにあたっては、いくつかの条件をつけさせていただいた。 ただ、これは、このビジネスプランがダメだから条件をつけたのではなく、 この条件に沿って活動した方がより良く、そしてよりスムーズに起業できますよ、という応援メッセージだと受け取っていただきたい。 メンターの皆さんと一緒に、ホップ・ステップ・ジャンプで良い起業ができるように、一緒に頑張って行きましょう」
次に、事務局より、起業に向けて契約書の内容や今後の起業研修等のスケジュールの確認、そして経理マニュアル(起業支援金の使い方)の説明を行いました。 このグラウンドワーク・インキュベーションは、全て国費にて実施されています。 そのため、非常に細かい経理マニュアルが定められており、このマニュアルに沿わない形で使われた起業のための支出は、全て起業支援金の対象外(つまり自己資金からの支出)となります。
内定者の皆さんからは、この経理マニュアルについて多数のご質問をいただきました。 また、このマニュアルでは起業のためのお金が使いづらい、といった声も聞かれましたが、あくまでも国費を使って起業するのだから、 その義務と責任をきちんと果たしていただきたい、ということでご理解いただきました。
グラウンドワーク三島もマニュアルに則って、厳正に(領収証1枚1枚を細かく)チェックを行い、事業実施主体としての責任を果たしていきます。
最後に、メンターの先生方からご挨拶をいただきました。 メンターの役割は、起業がスムーズにできるように、内定者の皆さんと伴走していくことです。 今回のメンターの先生方は、過去2年間に3回行われた前回のグラウンドワーク・インキュベーションでも、メンターとしてご支援いただいた経験豊富な方ばかりです。
1人だけではなかなか難しい起業も、メンターの先生方のアドバイスを受けたり、仲間(他の内定者)との情報交換や協力をすることで、よりスムーズに起業できると思います。 内定者の皆さん、まずは正式な契約に向けて、そして起業に向けて一緒に頑張っていきましょう!