今週もグラウンドワーク・インターンシップの研修生(グラウンドワーク三島担当)の皆さんは、石巻のNPO法人フェアトレード東北さんの就職・起業研修に合流し、研修に取り組んでいます。
さて、8/29の研修では、これまで石巻市各地行ってきた仮設団地の生活実態調査のデータ分析を行いました。
午前中は、データ分析の方法について、早稲田大学大学院の川副さんより説明を受けました。分析作業に必要なパソコンへのデータ入力やグラフ作成の方法など学びました。
そして、「なぜアンケートを行うのか」を理解するために、「マーケティングの環境分析について」の講義を石巻専修大学の李東勲先生より受けました。
被災地で支援活動を行ったり、社会的企業を立ち上げたりする場合、自分の思いだけで行動しても、地域の実情とあっていなければ、地域には受け入れられません。
だからこそ、まずは地域の実情を知り、課題を見つけ出すことが必要だということでした。
また、李先生が講義の冒頭でお話しされたガレキ処理の話は印象的でした。
「石巻市外から来た人には、今の石巻市内は一見、ガレキもほとんどなくきれいに見えたかもしれません。
しかし、石巻市のガレキ処理の進捗率はまだ50%にも満たない状況です。まだ、壊さなければならないものがたくさんありますが、ガレキの受入先がなく、壊すことができません。
その原因は放射能問題です。現在、石巻市のガレキからは放射性物質は検出されていませんが、風評被害によって、受入先がないのです。」
このようなお話からも、研修生は、地域の実情をきちんと知ること・伝えることの重要さを理解することができたと思います。
午後からは、グループに分かれ、データ入力・分析を行いました。
現地で調査を行っていない人にとっては、入力するデータはただの数字ですが、調査を行った研修生にとっては仮設団地の住民とのお話から得た数字です。分析作業をすることで、仮設団地の方々と話したことを思い出し、改めて感じたこと、理解できたことがあったようです。
研修は、まだ続きますが、研修生の皆さん最後まで頑張りましょう!