9/26~28「台湾水ウィーク」で台湾を訪問

3日目:9月28日(日)

 今・令和元年9月28日台湾の松山空港でこの文章を書いています。本日の午前は分科会があり、私とグラハム、国家発展委員会、台江社区大学吾執行長などのプレゼンがありました。


 私は「地域総参加よる源兵衛川の水辺再生へのアプローチとは」のタイトルで「市民参加を前提とした地域からの具体的な活動・ボトムアップアプローチの重要性、高層マンションや商業施設、公共施設に大量の税金を投入しても現実的には地域振興はできない、人々の心は豊かにはならず金銭的な物欲と街中の停滞と崩壊が始まる、一部の民間企業だけが利益を収奪して経済的な波及効果が街中に広がらない」など、今の三島市の再開発事業に警鐘を鳴らすような問題提起をさせていただきました。

 

 これからは税金は「コンクリートや物づくりに投資せず、地域への愛郷心・地域愛を育成する人づくりに投資するべきだ」とも発言しました。

 

 台湾は現在急速な高齢化が進行し、2050年には日本を押し越し世界一の高齢化社会になります。「地方創生」の公金の使い方をインフラ整備ばかりに投資することにく、人と自然の共生への投資を模索中であるいえます。

 

 グラウンドワーク三島の27年の水辺再生のアプローチは、台湾の国づくりの基本的な指針・羅針盤・処方箋として高く評価されはじめています。皮肉なことに、台湾では三島は評価されていますが、三島では高層マンションが良しとして街づくりが時代に逆行した方向に進もうとしています。

 

 三島と締結している台江社区大学の呉さんのプレゼンは、迫力と情熱、自信にあふれ感動しました。自然保護と人づくりの重要性を訴えていました。この思想は、三島に学んだともほめてくれました。三島の今は世界的な付加価値を懸命に破壊しようとする迷走状態だと感じながら、空港内の足裏マッサージの順番を待っています。

 

 来月また台湾で5日間、講演会と現場でのワークショップです。三島でも市民や地権者との意見交換会を開催したいと考えています。対立は非生産的で馴染めません。対立から共生・協調・連携が本会の理念・哲学です。その方向に進みます。

 

 

 

2日目:9月27日(土)

 本日・令和元年9月27日の午前中は半日人のプレゼンを聞く立場で疲れました。しかし「英国グラウンドワーク連合体」のグラハム常務理事がパートナーシップの重要性を訴えると共に、グラウンドワーク三島との連携を説明してくれました。彼との付き合いも20年、英国は政府の支援が増加し210億円の事業費の70%を占めており、行政の補完組織として新たな社会的役割を担い、果たしていると強調していました。水関連企業の国際見本市も同時に開催されており、台湾は水の節約と循環利用、浄化システムの技術で世界でのビジネス展開を目指していると感じました。


 午後からは、新北市(人口400万人)の農業機関の行政職員と地方創生に関わる市民団体リーダーに「源兵衛川・水辺再生のノウハウ」を講演させていただきました。お金を使うために使っている行政の上からの視点に警鐘を鳴らし、地道な市民活動とリーダーを支援し草の根の市民活動育成と重要性を訴えました。早速新たなる講演のオファーがあり来年も来ることになりました。


 源兵衛川での小さな川づくりの先進的な知恵とアイデアが、今、台湾の「地方創生」の成功モデルとして評価され始めています。駅前の高層マンション建設では、誰も講演に呼ばれないし、三島は永遠に笑いものです。市民への財政的・経済的・環境的リスクが大き過ぎます。台北中心部にある「新光三越」界隈を見学すればいかに陳腐な建物を建設しようとしているか自覚できます。


 三島の世界的な評価は、市民創意・市民参加の水辺再生の成果なのです。明日も力強く「水の街・三島」の類い稀な多様な魅力と卓越した市民力・地域力を元気に語ります。

 

 

1日目:9月26日(金)

 本日・令和元年9月26日、台湾台北で開催されている「台湾水ウイーク」のゲストスピーカーとして三峡川地区に行って来ました。度重なる洪水被害を受け、新たな川づくりを市民参加・市民創意で進めよとしている河川整備地区です。国・水利局や地方自治体関係者や市民団体の多様な取組みを聞いて、英国グラウンドワーク連合体のグラハム常務理事を始めとして、グラウンドワーク三島による「地域総参加の源兵衛川・水辺再生のノウハウ」を伝えさせていただきました。


 これからは、「物・コンクリートに投資する時代ではなく、人づくりに投資する時代だ」の新たな地方創生の発想を問題提起しました。悲しいことに、三島では高層マンション建設を豊岡三島市長は、市民説明や市民合意を無視し、議会多数派を背景に強引に推進しようとしているこの暴走をまだ阻止できないジレンマの中での話しであり戸惑いを感じながらの説明でした。


 立派な物・形をつくってもいつかは朽ち果てます。しかし、人づくりは「愛郷心」を醸成し故郷を誇りに思う「地域人」を育成します。元気な後継者が育成されれば、魅力的な街は永遠に発展し、施設は素敵に維持され地域資源として高度に活用されます。


 その具体的なノウハウを経験知・専門知をペースに熱く語らせていただきました。明日は新北市政府で講演会です。台北は街に若者があふれ、モダンでお洒落で勢いがあります。日本はやはり「遅進国」ですかね?

 

2019/9/27 11:26 ( メイン )
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源兵衛川が「世界水遺産」に登録されました。

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2021年8月26日「三島梅花藻の里」の定例整備作業

 

2021年9月16日「桜川川端」の整備作業

 

2021年8月28日「鎧坂ミニ公園」の整備作業

 

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