通信講座「富士山学レンジャー養成講座」へのお誘い(平成28年10月1日)

事務局長のつぶやき 平成28年10月1日
通信講座「富士山学レンジャー養成講座」へのお誘い

 

 

 10月から、通信講座「富士山学レンジャー養成講座」の受講生募集を本格的に開始する。「富士山学」については、私が15年ほど前から、都留文科大学やその他の大学において、開講してきた人気講座であり、平成26年10月24日に「登録商標証」も取得している。

 

 長く、富士山についての学術的・科学的・地質的・水理的・自然環境的・文化歴史的・世界遺産的な分野・視点から、富士山に関わる多様な専門的知識を包括的に体系化して、富士山学としてまとめ、学生を始めとして講演会などを通して、多くの日本人に伝えてきた。感想としては、日本人は、世界文化遺産として「世界の宝」になった、富士山の多様性や普遍的な価値、現状の問題点などを充分に知らないのではないかという認識である。

 

 例えば、「世界文化遺産登録抹消の危機をまだ抱えていること、富士山は30年以内に噴火する可能性が73%もあること、山頂の永久凍土が溶け始めていること、水源が消えた深刻な湧水問題の原因は、山頂に流れる白い川の正体とは、富士講とはどんな信仰なのか、富士塚って何、富士山の所有者は誰、他の人が知らない富士山の魅力を知りたい、環境被害・問題の現場に行きたい」などを、富士山の現実的な知識として学んで伝えていただきたいと考えている。

 

 富士山は、「日本人の心のふるさと日本のシンボル」だと、多くの日本人が誇りに思っているが、その憧れの富士山の実態や魅力、不思議、多様な課題などを的確に理解・把握している日本人は少ないと思う。富士山の現場では、ゴミの放置やし尿の垂れ流しの問題など、深刻な環境被害が、なかなか解決されず、富士山ブームによるオーバーユースとあいまり、抜本的な課題解決への道筋は不透明、迷走している。

 

 私は、アメリカやニュージーランド、イギリスなどの海外の世界遺産を40カ所以上も訪問・調査しているが、世界遺産に登録された後は、厳しい法的な規制が課せられ、建物の開発や景観規制、登山者数の入山規制など、抑止対策が着実に進められている。

 

 富士山を知らない人がこんなに多すぎる現状では、将来的には、さらに、富士山周辺での開発が進み、「富士山が壊される」のではとの危機意識を強く抱いている。そこで、多くの「富士山大好き人」を育成することによって、富士山に対しての確実な「セフィテーネット」を施したく、今回の富士山学レンジャー養成講座の開講を、通信講座を長く運営して、信頼性の高い「がくぶん」さんと共に企画した。

 

 開講の主要な目的は、「豊かな自然とふれ合いながら、人生の生きがいを見つけられる」である。今後、ほかにない富士山の魅力や問題点を臨場感のある現場撮影したDVDなどを教材として「学び」、学んだ富士山の知識を正確に多くの人に「伝える」ことで社会的な役割を果たし、生きがいを見つけていただければと期待している。

 

 詳細は、別添のパンフレットで確認していただき、月3,000円の負担により、富士山学レンジャーの知識を身につけることができ、次の段階として有料ガイドとなる「トップレンジャー」を目指していただきたい。

 

 なお、今回の講座の運営管理は、私が主宰する一般社団法人「富士山学協会」が担うとともに、当然、グラウンドワーク三島とも連携して進める。利益の一部は、がくぶんさんのご協力とご理解をいただき、「富士山基金」として寄付していただき、その資金を富士山の環境保全活動(湧水池の保全・バイオトイレの設置・富士山の隠された魅力を海外に発信・富士山の現場へのエコツアー・ネパールや熊本、東日本などの被災児童の富士山への招聘)などに活用していく。

 

 教材として提供される、テキストやDVD、現場でのご案内を通して、皆さまとお会いできることを楽しみにしております。本通信講座への申し込みを期待します。

 

 

「富士山学レンジャー養成講座」募集チラシ(PDFファイル)

 

 

 

2016/10/3 16:00 ( メイン )
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