令和2年8月9日は惜別の思いと懐かしき同士・仲間たちとの昔話に花が咲く、複雑な一時を過ごしました。私が静岡県企画部空港対策課に勤務した1991年からの5年間にわたり担当した空港関連大規模農地開発事業「昆尾地区」の地元代表者であった方の葬儀に行って来ました。

　原稿なしの弔辞で故人からの私へのメッセージを紹介させていただきました。「ジャンボさん、賛成派と反対派をつくらないで双方の意見や思いを我慢強く聞いて評価してほしい。地域固有のコミュニティを壊さないで慎重に時間をかけた仕事を進めてほしい。大事なことは物を造ることを優先するのではなく物づくりを通して地域の仲間意識や絆、新たな近代的な生産基盤を地域協働で創り上げていくことだと認識してほしい。若手の後継者が将来の農業に希望とやる気を持てる効率的な農地を造成してほしい。ジャンボさんが得意な酒席を数多く設け多様な人々と本音で我慢強く話してやってほしい。攻めまくるのではなく時々は空白の熟慮の時を設けてほしい。」など故人の地域に根を張った「地元愛」に満ちた信念の人・農業者の意思をお話させていただきました。

　精進落としで昔の仲間や地元の皆様と杯を重ねました。次から次への思い出話が飛び出し、皆で作戦会議や対応策について議論百出した熱く懸命で真摯な心情の意見交換に楽しく切ない当時を思い出しました。私も対応に苦慮して血を吐いたことや精神的にもかなりの動揺があつたことを話したら誰も信じてもらえませんでした。

　私は昆尾・切山・大旗地区・約150億円の農地開発事業を調整・まとめました。並行して三島で三島ゆうすい会とグラウンドワーク三島をスタートさせ、公私にわたり充実した日々を過ごすことができました。

　一番の同士・盟友は杉本基久雄牧の原市長です。真剣に真摯に地域住民と向き合った日々を故人への思いと重ね、懐かしい一日になりました。