源兵衛川下流部(7ゾーン)は、エノキ、ハンノキなどの高木性の樹木が茂り、住宅街を流れる上・中流域にくらべ、変化に富んだ環境です。しかし、ヘドロの堆積や、トキワツユクサ・アメリカザリガニなどの外来動植物の繁茂・繁殖が進み、本来の自然が失われつつあります。
特に、左岸(上流から見て左側)の小川は、環境整備工事から18年以上が経過し、外来種のアメリカザリガニや、帰化植物のウチワゼニクサ・メリケンガヤツリ、要注意外来生物のキショウブなどが侵入しています。また、在来種のミゾソバやヨシも、適切な管理がなされず、伸び放題になっています。
(作業前の左岸の小川)
(左:帰化植物ウチワゼニクサの繁茂、右:要注意外来生物キショウブの繁茂)
そこで今回、ふるさとの川・源兵衛川の自然環境の復元再生を目指して、「外来動植物一掃・草刈り大作戦」に取り組みました。12月18日(日)、あたたかな日差しのもと、市民、東京農工大学・富士常葉大学の学生、グラウンドワーク三島インストラクター・スタッフ、源兵衛川エコレンジャーなど30人に参加いただきました。
最初に、富士常葉大学非常勤講師の加須屋真先生から、源兵衛川流域と7ゾーンの生態系の特徴についてお話いただきました。ホトケドジョウなどが生息する豊かな水辺環境が、市街地に存在していることの貴重性や、7ゾーンの環境悪化の現状についてお話いただきました。
続いて、遊水匠の会の広川敏雄さんに、刈込ばさみや草刈鎌の安全な使い方を指導していただき、作業がスタートしました。
長靴やウェーダー姿で、小川の両岸に繁茂しているミゾソバやウチワゼニクサの草刈りや、アメリカザリガニを捕獲しました。今年は水量が多く、作業にも体力を必要としました。特に慣れない大学生は悪戦苦闘していましたが、数時間の作業で、2トントラック一杯の外来植物と、数十匹のアメリカザリガニを捕獲することができました。小川にも流れが戻りました!
大学生からは、「学校の授業とは違い『現場』を知ることができ、男女ともに楽しみながら進めることができた」、「今日の作業は大変だったが、作業の後振り返ったらとてもきれいな川があり、次回もぜひ参加したいと思った」などの感想をいただきました。また、広川さんからも、予想以上の作業の進捗に、ねぎらいの言葉をいただきました。
(ワンデイチャレンジ後の左岸の小川)
今回のワンデイチャレンジで、7ゾーンの小川は流れを取り戻し、外来動植物も除去することができまいた。しかし、7ゾーンには、外来植物などがまだ除去しきれていない範囲がたくさんあります。
次回のワンデイチャレンジ2「ヘドロ除去等環境改善大作戦」は、1月14日(土)9:30開始予定です。より美しい源兵衛川にするために熱意のあるかた、興味のある方は是非ご参加ください!

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「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
2023年3月28日「源兵衛川ミニミュージアム開催」の記事を掲載
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イギリス&日本・自然環境回復の処方箋~グラウンドワーク~
A story of Genbegawa
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