第9回心を元気にするショートツアーの開催(12/2-4)

 今回は、いわき市より「植田ミニバスケットボールスポーツ少年団」と「植田東中学校バスケットボール部」のメンバー・保護者の方々をご招待し、スポーツ交流を行いました。

 
 12月2日、金曜日。この日は普通に学校で授業のある日だったので、いつもと違って夕方の出発です。
 迎えに行った植田小学校のグランドや体育館は未だにこんな状態でした。
 
  
 
 
 
  授業を終えた小学生・中学生の皆と伊豆に向かいます。
 夕方の出発だったので、修善寺の『万福・百笑いの湯』に着いたのは11時近く。途中で『グルッペ』さんから夜食のパンを差し入れていただきました。急いで入浴を済ませ、本日の宿泊場所『天城ふるさと広場山荘』に向かいました。でも、着いたのは日も変わった12時過ぎ。明日(もう今日だった)の試合が楽しみなのか、子どもたちは興奮しているようでなかなか寝付けないようでした。
 
 
 
 
 12月3日、土曜日。あいにくの雨模様。でも子どもたちは昨夜の寝不足もなんのその、元気に朝食を食べ、天城ふるさと広場山荘を出発!!
 最初の訪問先、『日本競輪学校』に到着。かなり雨が降っていたので、競輪学校の自転車走路を特別にバスで走りました。

そして、壁のような(実際は傾斜約14度です。)登坂走路を雨の中、駆け上がっていく子どもたち…どんなときでも子どもたちは元気です。
 
 その後、室内でガールズケイリンを目指す女子生徒さんたちの訓練の様子を見学させていただき、女子生徒会長の高松美代子さん(左側)と福島県出身の近内稚明(コンナイ チアキ)さん(右側)のお二人と実際訓練に使用している機械を体験させていただきました。
 
 
 
 

いわき市には「いわき平競輪場」があります。少なからず、ケイリンとは縁があり、この中から、将来「競輪学校」に入学する子どもたちがいるとうれしいと関係者の方々が口をそろえておっしゃっていました。
 
 
その後、小学生の子どもたちと保護者の方々は『伊豆ベロドローム』へ向かい、中学生の子どもたちは、バスケット交流をするために『修善寺体育館』へ向かいました。
 
 
 伊豆ベロドロームは、日本で唯一の屋内の板張り自転車競技場で、10月にオープンしたばかりです。係の方の案内でベロドロームの説明を聞きながら、客席へあがりました。丁度、練習をしている方がいて、実際に走行しているところを見せていただけました。その後、中央の一般の方々は入れない所に入れていただき、表彰台などに登らせていただきました。(その様子はベロドロームのブログに掲載されてます。是非ご覧下さい)
 
 そこから見る走路の傾斜は本当に壁です。傾斜は45度だそうですが、上から覗いても下から見上げても垂直に近く見えます。機会があったら、一度確認に行ってみてください。(土日は客席側からですが、施設見学OKです。)
 
 今回、来てくれた子どもたちの普段の行いがよかったのでしょうか、ベロドロームの見学を終えると一時的に雨がやんでいました。子どもたちのリクエストにより、予定変更!『日本サイクルスポーツセンター』で自転車に乗ることにしました。
 
 競輪学校で生徒さんの訓練を見て、ベロドロームで練習走行する方々を見て触発されたようです。
 原発事故以降、まだまだ外遊びを自粛している子ども達にとって、少しくらいの雨は問題ないようです。
 とても素敵な笑顔を残して、サイクルスポーツセンターへ駆け込んでいきました。
 
 ミニバスケットの試合を控えていたので、遊ぶ時間がたくさん取れなくてもそれなりに充実した時間が過ごせたようです。
 昼食を終えたら、ミニバスケット会場の修善寺小学校へ!!
 
 震災後練習場所をなくしてしまった植田ミニバスケットチームは近隣で練習できる場所を探しては練習している状況で、なかなか練習ができないと聞いていました。
 体育館の中で、のびのびと元気に走り回る子どもたちは、キラキラと輝いていました。
 小さな低学年の子たちもがんばりましたよ。
 保護者の方々も試合が始まると試合に熱中し、一生懸命応援していました。
 
 
 
 
 

中学生組も植田東中学校、三島北中学校、長岡中学校、修善寺中学校と充実したバスケット交流ができたようです。なかなか、白熱したゲームを展開していました。
 昨日の疲れが出たのか、最後の方は少し元気がなくなっていたようですが、思いっきり体を動かし、ゲームを楽しみ、スッキリとしたようです。(お年頃なので、みんな表面的には飄々としていましたけど…)
 三島北中学校のある父兄の方に「今回、この交流会に呼んでいただいて、子ども達にとってもすごくいい経験をさせもらった。ありがとう」と言われました。
 
 
 
 
 試合の後は温泉です。昨日、時間がなくてゆっくりできなかった『万福・百笑いの湯』で試合の疲れを癒しました。
 お風呂のあとは、『天城ふるさと広場山荘』で夕食・交流会。夕食には天城名物「いのしし鍋」が乗っていました。
 子ども達にごぼうたっぷりのいのしし鍋はどうだろうとちょっと心配しましたが、たくさん食べてくれていました。
 
 
 

いっしょにいらしたお母さんに伺ったら、いわき市の中学校の給食は、埼玉の給食センターから届けられるそうです。遠方から来るので基本的に給食には汁物がないんだそうです。
 だから、というわけではないでしょうが、中学生の前にあったお鍋は空に近い状態でした。
 
 食事後、中学生は、各自の部屋で学習の時間。小学生は、『伊豆自然塾』の皆さんといっしょに竹とんぼと葉っぱのしおりを作りました。
 用意して下さった「竹とんぼ」は竹を自分で削っていく本格的なもの。ナイフなど普段手にしたこともない子どもたちは悪戦苦闘しながら、一心不乱に竹を削っていました。
 できた作品は、なかなか上出来。上手に空を飛んでいましたよ。
 
 
 
 
 もうひとつの「しおり」は、葉っぱを特別な液体に浸し、それを歯ブラシでやさしくこすっていくと葉脈だけ残っていきます。その葉脈に色を付け、乾かし、台紙にレイアウト。スパンコールなどで飾りつけパウチをして出来上がり!!
 はじめは、うまく葉脈を残すのが難しかったのですが、慣れてくるとやみつきになるかもというくらい面白かったです。
 
 
 
 その後、ぼだ木にしいたけの菌打ち体験をしました。菌を打ったものは『伊豆自然塾』さんから子どもたちへのプレゼントとしていただきました。
 
 
子どもたちが楽しんでいる間、大人は色々な話をしました。子どもたちのこと、今日のバスケットのことなどなど…。
 地震の話にもふれ、3・11の地震はもちろんだが、いわき市は4・11の地震がすごかったというお話を聞きました。4月の地震は直下型のような感じだったそうです。
 夕方5時過ぎ雷のようなドーンという音と停電、突き上げるような揺れ。震度6弱だったそうです。
 あるお宅は3月のときに残った瓦が4月のときに落ちてしまったと言っていました。
 実際体験した方たちは、4・11のときはもうダメかもと思ったほど怖い思いをされたとおっしゃっていました。
 また、放射線量も風向きによってかなり違うらしく、最近ではマスクは必ずということはなくなったということです。でも、やはりお母さん方は食べるものなどいろいろな心配事があるようです。
 この晩もかなり遅くまで、ロビーにお父さん、お母さんたちの話し声が響いていました。
 
 
 
 
 12月4日、日曜日。昨日とはうってかわって晴天。昨日の試合の疲れも見せず、今日も子どもたちは元気に朝食を食べ、天城ふるさと広場山荘を後にしました。
 今日の初めは「修善寺和紙工房」での紙漉き体験。和紙のハガキを作ります。
 時間がなかったので、5人一組のグループを作り、代表者が紙を漉きました。
 
 
  
 紙を漉いたあとは、季節の花や葉を思い思いにレイアウトし、工房のかたが最後に薄く漉いた紙で挟み込み自然乾燥させて完成です。作品が届くのが待ち遠しいです。
 
 
 
 
 
はじめは、あまり乗り気でなかった子どもたちも終わるころには「すごく楽しい。もう一度紙を漉きたい。」と特別にやらせていただいたりしていました。
 コウゾやミツマタを使った、昔から伝わる原料・制作方法で作られる修善寺紙。お札の原料と同じものを使っているんだよと工房の方から説明を受けていました。修善寺の小中学校はこの工房で自分の卒業証書の紙を漉くという話をしたら、羨ましいと言われました。
 
 
 和紙工房を後にし、いちごプラザに向かう途中、青空をバックにしたきれいな富士山が見えるとバスの中はテンションMAX。カメラや携帯に収めていました。
 
 
 いちごプラザであわただしくショッピングをした後、渡辺事務局長の案内で『梅花藻の里』から『源兵衛川』を散策しました。12月としては暖かい日ではありましたが、さすがに水が冷たいので川に入っていただくことはできませんでしたが、冷たさもなんのその、水に触って遊ぶ子どもたちもおりました。
 渡辺事務局長から源兵衛川の話を聞く子どもたちの真剣な顔がとても印象的でした。
 
 
 
 
その後『パステリア地中海』でおいしいパスタやピザをお腹いっぱいいただきました。
 三島を出発するときに『NPO法人 飛躍28』の石川陽子代表を通して、岐阜県安八町の『金森 豊』さんから贈られた「お米」の贈呈式をして、子どもたちは元気な笑顔を見せてバスに乗っていきました。
 
 
 
 
 
 帰りのバスでは、富士山に見入り、『いちごプラザ』さんからいただいた大きな「いちご大福」と『鯛元』さんの「鯛焼き」をおやつにいただきながら、最後まで元気いっぱい・笑顔たくさんの旅となりました。
 
 
 
 
 ※ご参加いただいた「植田東中学校バスケットボール部」の皆様と「植田ミニバスケットボールスポーツ少年団」の皆様から今後のツアーに役立ててくださいと寄附金をいただきました。
 ありがとうございます。大切に使わせていただきます。
 
 
 
 
今回も行く先々でお世話になりました関係者の方々に心より感謝申し上げます。
今後も息の長い支援を継続して参りますので、引き続きご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
 
 
 
今回もご協力いただきありがとうございました。
第9回 心を元気にするショートツアー
第9回 心を元気にするショートツアー
2011/12/6 10:00 ( 東日本大震災支援活動「子どもを元気に富士山プロジェクト」 )
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