2/24~2/28ネパール訪問レポート

1日目:2月24日

 本日、ネパールカトマンズでの関係者との話し合いにより、4月からのバグマティカレッジでの「日本語教育センター」の開校、立ち上げが決まりました。日本語検定一級を取得したネパールの若者を育成し、日本の地方大学や専門学校で学んでもらいます。その後「ネパール若者起業支援基金」を創設することにより、ネパールへの帰国後に企業体の創業を支援する「人材育成循環システム」を創る試みが、正式にスタートすることになりました。
 今後、ネパール国内での国家機関との調整や日本側でのビザ取得に関わる調整など課題や調整事項は山積みです。しかし、難題を一つづつ解決して、確実な事業化に誘導したいと意気込んでいます。
 ネパールの若者は素直で勉学心や向上心が強いです。日本国内での「心の支援」を含め、生活環境のセフティネットを構築する新たな仕組みづくりにも取り組みたいと考えています。
 会議終了後、ネパールの仲間とともに、楽しい充実した時間を過ごしました。明日は1日中、日本への留学経験者との意見交換会を開催して、より良き恒常的な仕組みづくりを確立していきたいと考えています。

 

 

 

2日目:2月25日

 日本語教育センターの実現化、着実に進んでいます。アイデアとネパールでの社会的必要性、要望度、高いことを実感できる1日でした。明日はポカラに移動して、ハイキングです。気分転換をしてきます。

 

 

 

 

3日目:2月26日

 本日・平成31年2月26日は、カトマンズから40分ほど飛行機に乗りポカラに来ました。ここは、フェワ湖とアンナプルナ連峰の絶景で知られる国際的な避暑地です。空気は澄み、清々しい高原の風が吹きとおり、心持の良い空間が広がっています。
 ポカラからヒマラヤ・アンナプルナ連峰の8000m級の展望が一望できる、サランコットの丘に行き、地球の壁といわれる、天空の頂の迫力を感じてきました。自然の迫力と荘厳さは人を寄せ付けない神聖さを感じさせるとともに、その大いなる自然力により自然界と人間界を育んでくれているとの感謝の気持ちが沸いてきました。
 珍しいことにこの乾季の時期に激しい豪雨が発生しました。幸いに湖から吹き付ける湿気を感じ、雨が降る前に、レストランに逃げ込み、エベレストビールとネパール料理でゆっくりとした夕食を楽しみました。久しぶりに心落ち着く、休養の時間を取ることができました。

 

 

 

 

4日目:2月27日

 本日・平成31年2月27日、ネパールポカラにある「国際山岳博物館」に見学に行ってきました。地球のプレート移動・造山活動により押し上げられ形成されたヒマラヤ連峰の火山学的な情報と各連峰の山頂登頂・征服に飽くなき挑戦を続けてきた、人類の冒険心と忍耐力に感動しました。
 この博物館内に私も面識がある野口健さんのコーナーが設置され、彼が拾ったボンベ類や鉄類など多様な「山岳ゴミ」が展示されていました。山を愛し、慈しむ、ハイレベルの登山者たちが、本当に精霊の魂が宿るヒマラヤに、山々を愛するシェルパがいる中で、ゴミを放置するものなのか、その現実に驚き呆れ、登山者の品格と道徳心が信じられませんでした。山を汚すものは、登山する資格はありません。その非常識に驚き、登山の意味が理解できませんでした。野口さんの警鐘が、その後、どんな具体的な成果や効果を発生したのか興味を持ちました。
 また、地球温暖化による氷河の溶解と氷河湖の危険性、オーバーユースによる環境被害の拡大など、自然環境の被害が地球規模で拡散・拡大している「地球の病」を感じました。

 

 

 

 

 本日・平成31年2月27日、ネパール大地震で壊滅的な被害を受けた「ダルバール広場」に、復旧の様子を調査に行ってきました。驚くことに、入り口にはゲートが設置され、中国政府と中国企業による復旧支援の看板と説明表示が華々しく目立つように掲示・広報されていました。
 世界文化遺産であり、ネパールの歴史的・文化的な意味で中心的な寺院を、中国の資金と技術によって復元・再生されることを強調していました。ユネスコに膨大な募金が集まり、長い時間が経過した今、具体的な成果と使途が疑問視されている中、中国政府が独自にネパール観光の中心地の再生に取り組むことのアッピールの現場を見て、国策としての恣意的な戦略を感じました。
 一体、日本政府は親日的なネパールに対して、迅速果敢にどんな効果的な支援活動を展開しているのでしょうか?建物の地震対策の指針策定や減災対応などの指導をしていることは承知していますが、多分、このような寺院などの復旧は政教分離の屁理屈で対応不可だと思います。
 機動性と実質性、社会的な波及効果を総合的に考えた大胆な海外支援活動を進めないと日本の国際協力の姿勢は可視化されません。ネパール国民が余り知らないことに取り組んでも、ネパール国民に感謝されません。中国のしたたかで派手なパホーマンスに裏づけされた支援活動に学ぶ点は多々あると思いました。

 

 

 

 

5日目:2月28日

 本日・平成31年2月28日、朝起きると昨日からの雨が雪に変わり、カトマンズ盆地を囲む山々は雪景色の装いになりました。空気も澄み渡り、清々しい高原都市の冷気を感じ、絶景を満喫させていただきました。
 2本の助成金や原稿の締め切りが迫り、早朝7時からホテルのレストランで作業に没頭しました。多様な仕事がネパールまで私を追跡してきます。しかし、前日、ポカラでの休息が効果を及ぼし、集中力発揮で筆が走り絶好調です。終了後、日本語学校の視察です。

 

 

 本日・平成31年2月28日午前中、帰国の時間まで、「日本語教育センター」の開校を計画している「バクマティカレッジ(シュトラ理事長)」に現場の確認調整に行ってきました。この学校では現在、約6600人の学生たちが学んでいます。
 今回の教室として2部屋が既に用意されており、インターネットも配線され、機器類も整っています。校舎は近代的で食堂や体育館、講堂などの施設もすべて整っています。教育施設としては問題無しと確信しました。
 さあこれから、トリプバン空港からドンムアン空港へ、乗り換え、羽田空港へと15時間の長旅が待っています。4月からの開校に向けて、帰国後、最終的な詰めを日本側関係者と月曜日以降に取り組みます。また、4月上旬にネパール行きです。
 皆さんで、使用済みの教科書や絵本、漫画、本類、DVDなどを提供・寄贈していただけるとありがたいです。ご協力をいただける方は、グラウンドワーク三島事務局・055-983-0136にご連絡ください。「日本教育文化センター」も併設して、日本語や日本文化に関わる図書館・資料館を開設したいと考えています。さあ、やっと日本酒が飲めるぞ。

 

 

 

2019/3/1 20:40 ( 活動レポート )
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