8/3~7 「富士山・エベレスト山若者環境交流事業」を実施しました

 

 当法人では、ネパール連邦民主共和国との環境技術交流に取り組んでおり、環境悪化が進むバグマティ川の浄化改善対策「環境バイオトイレ」の設置に向けた活動や、将来のネパールの環境改善・保全を担う若者を対象とした人材育成にも取り組んでいます。

 昨年に引き続き今年もネパール国より若者8名を招聘し、富士山を中心とした環境や保全活動を学ぶ、「富士山・エベレスト山若者環境交流事業」を実施しました。

 


【1日目(2017年8月3日)】

 

 この日は成田空港に到着後、山梨県大月市に移動し、日本ネパール友好協会主催の歓迎夕食会に出席しました。

全員が初めての来日ということで、訪問への期待と意気込みを語りました。

 

 

 


【2日目(2017年8月4日)】

 

この日の午前中は、富士山の銘水株式会社を訪れました。

 

 

 

 粟井英朗社長より、富士山の水資源の活用と保全についてや、ネパールのエベレストのもつ水資源の可能性についてお話しいただき、

「ネパールのために頑張って!」と熱いエールをうけました。

 

続いて、ボトリング工場に移動し、独自に考案されたウォーターサーバー用のボトルの生産から配送までの工程を見学しました。

 

 

    コールセンター受付の様子         ボトルの製造についての説明

 

 

 

              オートマ化された機器に感動

 

 

 午後は、都留文科大学にて「富士山とネパールの環境を考える、富士山・エベレスト山若者環境交流討論会」を実施しました。

 

始めに都留文科大学特任教授の渡辺豊博より、富士山とその周辺環境の実態についてお話しいただき、

ネパールの環境悪化が進むバグマティ川や、地震後深刻化したし尿処理についての問題についてふれました。

 

 

 

 その後、三島に訪問中の韓国の大学生と、日本の学生、ネパールの学生で意見交換を行いました。

 

日本人の環境に対する意識や保全の仕組みは、まだまだ未熟だとしたうえで、

環境問題が深刻化するネパールをどのように変えていくかについて様々な意見が交わされました。

 

 

 最後には交流会を行い、そこでネパールの民族舞踊を披露していただきました。

参加者の皆さんは、軽快なネパール民族音楽とダンスを楽しみ、有意義な時間を過ごすことができました。

 

 

 


【3日目(2017年8月5日)】

 

 3日目は午前中、都留市の夏狩の湧水地を訪れました。

 

 富士山からの湧水が多くみられるこの地域でも清流のシンボルである「梅花藻」が存在し、最近では梅花藻の保全に地域の方々はじめ取り組みはじめました。しかし、現実的には地域住民の意識も低く、維持管理が難しいといった問題に直面しています。

 

今回は、夏狩の梅花藻群生地の外来植物の除去を中心に、整備活動体験を行いました。

 

 

 

  

暑い中でしたが、冷たい水に足を浸しながら、皆さん一生懸命取り組みました。

 

 ⇒ 

       作業前                    作業後

 

 

 きれいになった現場をみて、まずアクションを起こすことの意味を実感できたと同時に、大きな達成感を得ることができました。

 皆さん、お疲れ様です!

 

 

 続いて午後は、富岳風穴を訪れました。

 蒸し暑い外気から、風穴の涼しさを体感し、富士山の産み出した自然の力に圧倒されました。

 

 

 

富岳風穴をはじめ、富士山や樹海の地理学的特徴を学びました。

 

 


【4日目(2017年8月6日)】

 

 4日目は、富士山登山体験で御中道を歩きました。

この日は天候にも恵まれ、気持ちの良い登山日和となりました。

 

 

 

 

 

 

 グラウンドワーク三島のインストラクタ―田村さんより、富士山の植物や溶岩についての説明を受けました。

御庭から御中道を歩き、登山客が集中する五合目登山道へ到着し、清掃活動を行いました。

 

 

 

 見渡してみるとタバコの吸い殻が多くみられ、特に登山客が集中する場所には空き缶やペットボトルなど捨てられており、

短時間で、ゴミ袋3つ分ほど集めることができました。

 

 

 

 

 五合目を降りてからは富士浅間神社を訪れ、富士山の自然と歴史を味わう充実した一日となりました。

 

 

 

   富士浅間神社にて

 

 


【5日目(2017年8月7日)】

 

 最終日となったこの日はまず、大月市長を表敬訪問しました。

ネパールの学生からは、「日本の進んだ環境保全や管理システム、まちづくりについて学べた」という感想や、それぞれの将来の夢などを語りました。

 

 

 

 

 その後、都留文科大学にて特任教授であり、当会の専務理事渡辺のコーディネーターのもと、これまでの学習のふり返りを行いました。

 

 訪問中、富士山とその自然に触れ、人がどのように関わり、維持・管理し、利用していくのかについて学んだと同時に、渡辺専務からは日本の「影」についても知る必要があるとお話いただきました。

環境に配慮しない開発によるオーバーユースにより、様々な弊害・問題が発生していることなど、日本も大きな課題を抱えています。

 

 

 

 

 また近年問題となっている、山梨県の自殺率の高さについて話しが進み、自然豊かな環境だが地域内でのコミュニケーション不足により閉鎖的な社会が背景にあるとしたうえで、「本当の豊かさ」とは何かについても考えました。

 

 経済や産業の発展とともに、失われてしまった人と人の絆や、地域のつながりなど、日本人が忘れてしまった心をネパールから教わるべきであり、最後に渡辺教授からは、「ネパールの学生に、ネパール人としての誇りをもってもらいたい」と語りかけました。

 

 

 

 最後に、今回の訪問からネパールで具体的に何を実行したいかについて「アクションプラン」を考えました。

学生からは、「日本で学んだことや、経験したことなどを発表する報告会を開きたい」、「小学生向けの環境教育を実施したい」など、皆さんのネパールでの活躍に期待したいです。

 

 

 午後は環境先進地である三島市を訪問し、あいにくの雨でしたが緑が一層まぶしいなか、富士山の湧水が流れる源兵衛川や、三島梅花藻の里を訪れました。

 

 

     源兵衛川第2ゾーン             三島梅花藻の里

 

また、ボイスキューの「ジャンボ渡辺アクショントーク」にも出演していただき、5日間にわたる日本訪問が終了しました。

 

 

 

 

 今回の訪問を通し、世界遺産である富士山やエベレスト山に代表される豊かな自然環境の保全の重要性、山麗における湧水の大切さを認識する良い機会となりえたのではないでしょうか。

 

 韓国・日本の若者との意見交換や交流を通し、それぞれの国のまちづくりの現状や問題点、環境悪化の実態などを認識するとともに、その対策について話し合うことで、将来にわたっての環境保全に対する実行意欲、環境意識をたかめてもらう、有意義な訪問となったと感じます。

 

 

 今後、ネパールでの皆さんの活躍、楽しみにしています。どうもありがとうございました!

 

 

2017/9/26 17:46 ( 海外事業 / 活動レポート )
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