7月15日(土)に、富士山湧水探検隊〜富士山の溶岩が生んだ神秘を体験!青木ヶ原樹海と洞窟探検〜を開催しました。
この日は天候にも恵まれ、参加者28名が参加し、富士山周辺の自然や文化について学びました。
まず始めに向かったのが「富岳風穴」。
木々に囲まれた自然豊かな森の中に、突如大きな洞窟が現れました。講師の田村さんより、風穴の構造や形成の過程などについて説明していただき、いよいよ中に入ります。洞窟をくだる階段途中で、外気温30℃から2.5℃に変わる瞬間を体験した参加者は洞窟内を進み、溶岩が生み出した空間に地下水の染み込む水滴や、溶岩棚についての説明を受けました。洞窟奥には、当時、養蚕のための繭の保存として使われていた貯蔵庫などが再現され、まさしく天然冷蔵庫として活用されていました。
天然冷蔵庫
あまりの寒さに、洞窟から出た参加者のメガネが曇ってしまう人もいました。外気温の違いや富士山の生み出した溶岩洞窟を存分に味わうことができた貴重な体験となりました。
続いて、青木ヶ原樹海を西湖に向けて出発。
オオルリのさえずりを聴きながら、アップダウンのある溶岩の上を歩き、参加者からは「青木ヶ原樹海はもっと暗くてうっそうとしているのかと思った」と、心地よい樹海散策を味わった。
また、樹海で多くみられる倒木について田村さんから参加者へ、「溶岩に覆われた地表にわずかな木々が芽吹いて、育ち、倒れを繰り返し、やがて土となりまた新たな命を宿す。個の富士の樹海や他の森にとっても重要な命のサイクルです。」と倒木更新について語りかけました。
樹海を抜け、西湖畔に出てお昼休憩となりましたが、この日は残念ながら富士山を見ることはできませんでした。
午後は北口本宮富士浅間神社へ向かいました。立派な杉がそびえ立つなかを歩き、神秘的で荘厳な浅間神社についての歴史や、御神木の太郎杉の1000年という樹齢に参加者は驚いていました。
富士山が信仰の対象であったといういわれを肌で実感したと同時に、湧水が流れ悠然と存在する自然に、足を運んでみないとわからない富士山の魅力を感じることができました。
湧水の冷たさを実感
山梨出身の参加者からは「身近にこのような自然があり、富士山の偉大さを肌で実感できてよかった」と感想を述べました。
今回のプログラムを終え、参加者にとって富士山の雄大な自然と、それが生み出した歴史、文化を味わう良いきっかけとなればと思います。現在、富士山はベストシーズンをむかえていますので、皆さんもぜひ足をはこんでみてはいかがでしょうか。
※この事業は粟井英朗環境財団助成事業として実施しました
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「2020年アジア都市景観賞」を受賞しました。
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