このたび当会は、日本の潜在的な魅力や観光力の向上、地方の経済再生を目的とした外務省の

事業「ＪＥＮＥＳＹＳ２．０」の一環として、（公財）日韓文化交流基金を通じ、日韓の青少年交流を

実施する本事業を受託する運びとなりました。

 

まず8月7日～13日の日程で、自然保護やまちづくりに関心の高い韓国の高校・大学生25名を

日本へ招聘し、東北や三島にてスタディツアーを実施しました。

詳細はブログをご確認ください。

 

そこで、去る9月1日～4日まで韓国の江華島、ソウルにおいて、「韓国江華島の環境・農業再生、

歴史・文化に学び、韓日の魅力を共有する、韓日青少年市民交流事業」を、都留文科大学を

中心とした30名の訪韓団の結成のもとで行いました。

 

昨日に続き、本日も江華島ツアーについてご報告いたします。

本日は高校生・大学生、韓国ナショナルトラスト、江華郡庁、江華博物館、江華NGOの皆さまに

お世話になります。

 

■活動報告②韓国江華島

 

９月２日（水）の朝ごはんを美味しく頂いてから、日韓青少年による意見交換・感想発表会を

開催し、渡辺専務より趣旨を説明しました。

 

　

まずは韓国の学生チームから発表開始です。来日した際の日本の感想から始まり、被災地

で頑張っている方々に対する思いや、新たな産業の可能性について意見が出され、答える

形で、石巻でもてなした石巻専修大の学生からコメントを発表いただきました。

 

　

また両国の学生から現在の「日韓関係問題」について多く意見が出され、互いの国に訪問

するまで不安・心配が大きかったが、実際に訪問してみると学生だけでなく、両国の現地の

大人や店舗も含めて親切で優しく接してくれ、個人間の付き合いの上では何の障壁もない

事を確認し合いました。一方で、語学の壁には個人差もあり、各学生が談笑しながら、語学

を学んでいく決意を語りました。

 

ナショナルトラストのパク部長から、本交流事業に対する感謝の言葉や、これからも交流を

続ける意義についてお言葉をいただきました。

 

最後に都留文科大学の学生より、韓国学生に向けてこれからも日韓の新たな友好を築き、

再来日のお誘いをして意見交換会終了です。

 

意見交換会後、来日した際に日本各地でアクションしてきたことと同様に、広大な干潟の

清掃作業に共同で取り組みました。

 

　

遠くからみると美しい干潟ですが、近づくと大小様々なゴミが埋もれており、日韓の学生の

協力のもとで清掃を勧めます。

 

　

こんなに長い縄も隠されており、一大作業です。

 

　

最後は皆さんで清掃作業後の記念写真、まだまだゴミは多いですが、学生や住民の力で

継続して拾い続けることが提案された次第です。

 

清掃作業で体を動かした後のスパイシーな韓国料理に舌鼓の一枚。

 

　

午後は早速、江華郡庁へ表敬訪問に伺いました。

 

訪日団を代表して、渡辺専務がこれまでの当法人と江華島の関わりを振り返り、まずはご挨拶。

 

　

プロジェクターにて、江華島の四季と歴史・文化・見どころを鑑賞しました。

 

本日は江華郡長が急用でご出席いただけず、江華郡金環境保全チーム長よりご挨拶

いただきました。

 

江華島在住の学生より、これから江華島が歩むべき環境保全の道筋について、積極的な

意見が出ると・・・。

 

日本からは東京農工大の学生より、環境保全と観光の両立や有り方について質問・意見が

出され、チーム長にお答えいただきました。

 

記念の集合写真ですが、実はこの後夕方に、ペンションまで江華郡長にお越しいただきました、

感謝です。

 

続いて向ったのが、世界遺産を保有するコインドル公園です。

 

ユネスコ世界文化遺産に指定されている江華支石墓(コインドル)など、様々な形状の石墓を

見学し、相互に歴史を深めました。

 

　

公園横に位置する江華歴史博物館へ伺い、ナショナルトラストのご紹介で博物館専属の

解説担当者にお世話になりました。

 

江華島出身の昆虫研究家１名が収集した、日本も含む国内外の昆虫標本の数々と美しさ

には皆さん圧倒されました。

 

気付くと夕食の時間に。本来、博物館でお別れのはずの韓国学生たちの要望で、夜まで

残っていただき、意見交換が盛り上がりました。

 

江華NGOの代表呉歯科医にもお越しいただき、日韓の学生たちに向けて期待と本法人への

感謝をのべていただきました。

 

夕食も終わり、お別れ間近になると、全学生から本事業の感想や感謝、互いにアジアを引っ張って

いく意思も確認し合いました。

 

　

訪日時からお世話になっているナショナルトラストスタッフの金さんから、またお会いしようという

〆のご挨拶をいただき、最後に渡辺専務理事より韓国学生に向けた今後の交流に繋がる

メッセージを投げ、感動のお別れです。

 

（活動報告③に続く）