平成27年10月4日(日)8:30~16:30 富士山子ども探検隊「④水の山・富士山の湧水と信仰を知ろう!富士宮の湧水探検と神社めぐり」を開催し、富士宮の湧水探検と神社をめぐりながら、雄大な自然と古くから続く富士山の振興の在り方を学びました。
最初に訪れたのは、世界文化遺産・富士山の構成資産の一つ「富士宮浅間大社」の境内にある国の特別天然記念部に指定されている「湧玉池」。湧玉池とは、名前の通り、富士山から湧き出ている池のことで、拝殿の東脇から湧き、その水は神田川へと流れ込んでいます。
湧き出る水は、地表が見えるくらい透き通っていました。また周辺には、本殿を取り囲む立派な樹木が生えています。
境内では、常葉大学非常勤講師/富士山自然誌研究会代表の菅原久夫先生が葉っぱの観察方法について説明しました。
「どんな形?」-「(葉っぱの)周りがぎざぎざしていている」
「どんな手触り?」-「固い、ごわごわしている」
「どんな匂い?」-「葉っぱのにおい!」
普段何気なく見ている葉っぱでも、手に取ってじっくり見てみるといつも以上に細かな葉っぱの様子を発見することができました。
移動の時間を使って、環境計量士の熊井陞先生が、富士山の自然のしくみと水の調査について絵図を見ながら説明しました。
次に訪れたのは、「白糸の滝」。ここも世界文化遺産・富士山の構成資産の一つとして多くの観光客がその雄大さを一目見ようと訪れる場所です。
白糸の滝の西側にある「おびん水」という湧水を見ました。
この地は、かつて源頼朝が巻狩りの際に立ち寄ったとされ、富士講の霊場の一つでもあり、富士山信仰の重要な場所として知られています。
展望台からは、見渡す限り無数の白い糸のような水が泥流から流れ、水しぶきが起こると滝の中腹部で虹が発生し、その滝の様子に、参加者一同感動しました。
白糸の滝には、陣馬の滝から流れている芝川が流れ込んでいます。
続いて、芝川沿いを上流部へとさらに移動しながら「陣馬の滝」に向かいました。
陣馬の滝では、富士宮浅間大社の「湧玉池」、白糸の滝の「おびん水」、「陣馬の滝」で採取した水を使って水質の調査を行いました。
まずは、陣馬の滝の水を使って、実験の練習をしました。
「パックテスト」と呼ばれる水質調査の実験器具を使って、3か所の湧水を比較しました。実験中、ポリタンクに水を汲んで持って帰る方が多くみられました。飲み水としても使われる湧水を使った実験・・・結果が楽しみにです。
実験結果のデータは模造紙に書き込み、先生の結果と見比べました。
最後は、富士山信仰にまつわる構成資産「人穴富士講遺跡」を訪れました。
富士講と呼ばれるグループが、富士登山前にここへ立ち寄り身を清めたといわれています。
富士山の自然の恵みと信仰のあり方を学んだ1日となりました。
次回のプログラムは、11月14日(土)「⑤樹林と歴史を満喫!富士山の古道ウォーキング」を開催いたします。
皆様のご参加をお待ちしております。
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