1/18 子どもフィールドネットワーク活動 第8回 原生林と里山探検
1月18日(土)三島の天気予報は雪マークがついており、かなり冷え込む朝でした。
子どもゆめ基金の助成事業『富士山子どもフィールドネットワーク』第8回「原生林と里山探検」というテーマで、山梨県富士河口湖町へ行ってきました。
三島を出発し、まずは「富岳風穴」へ!
青木ヶ原樹海に囲まれた階段を下りていくと風穴の入り口があります。
入り口の天井は少し低くなっていて、かがみながら進むと左手の壁に沿って切出した氷が積まれていました。これは、昔切出した氷を積み上げて冷蔵庫として利用していた時の再現だそうです。中央には大きな氷柱とつららが見られました。
パンフレットに「内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。」と書いてありましたが、本当に音が反響していませんでした。
一番奥には、昭和初期まで蚕の卵や穀物の種子の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫がありました。地元だけではなく、長野や埼玉・群馬などから運ばれたものが貯蔵されていたそうです。この天然冷蔵庫は国の天然記念物にも指定されているそうです。
風穴の平均気温は3度とのこと。風穴を出るとき、外の方が寒いと感じました。
きっと夏に来ると中との気温差がよく解るのだろうなと思いました。
富岳風穴を後にし、次は、竜宮洞窟を見学しました。
バスで近くまで行きましたが、竜宮洞窟までの歩道は、厚さ1〜2センチの氷におおわれていて、気を抜くと足をすくわれてしまいそうでした。
「豊玉姫命」を祀った小さな祠があり、やはり国の天然記念物に指定されています。
歩道が凍結していたため、入り口を覗いただけですが、富士講八海巡りの霊場として栄えた場所だそうです。
竜宮洞窟からコウモリ穴へ。
この時期は洞窟の中に入れないので、入り口にあるギャラリーでコウモリの生態などを学びました。
さあ、いよいよメインの青木ヶ原樹海探検です。ここから西湖野鳥の森公園まで約2キロの行程です。
ここの遊歩道も凍土が多く、慎重に歩を進めていきます。
青木ヶ原樹海の風景を楽しみながら、樹海の出来た背景などの説明を受けながら進みます。
途中でリスや青バトが松ぼっくりを食べた食痕(通称エビフライ)やテンの糞を見つけました。
また、ヒメシャラの幹に触って幹の冷たさを感じたり、馬酔木とそよごの見分け方、溶岩塚を辿ると富岳風穴やコウモリ穴にたどり着く(かなり時間がかかりますとのこと)ことなど、青木ヶ原樹海について、いろいろと教えてもらいました。
素手で触ると本当に冷たかったです。
残念だったのは、積雪が少なく、動物の足跡が見られなかったことでしょうか。
雪が多ければ、足跡探しができたのに…
県道21号線を挟んで右と左の植生が全く違っていました。
この県道21号線が樹海と里山の境です。
この場所は谷になっていて、樹海側から流れてきた溶岩がこの谷で止まり、止まった場所に道路が出来たので、まったく違う植生が見られるとのことでした。
予定より、かなり遅れましたが、野鳥の森公園で少し遅い昼食です。
ここでは、手のひらにヒマワリの種を置きじっと待っているとヤマガラなどが寄ってきます。
動いてしまうと逃げてしまうのですが、じっと我慢をしていると手のひらのヒマワリの種を食べに来てくれたりします。
子どもたちと挑戦してみました。
近くまでは来るのですが、なかなか手のひらにまでは来てくれませんでした。
何人かの子どもたちには来てくれてようですが…
行程の最後は、北口本宮冨士浅間神社参りです。
太郎杉、夫婦杉などの巨木や周りに広がる鎮守の森を眺めながら、冨士浅間神社についての説明を受け、拝殿にお参りし、冨士登山道吉田口などを見学しました。
北口本宮冨士浅間神社を後にし、三島に向かう途中、バスの中から富士山に夕日が沈む光景を見ることができました。
今回、お天気は良かったのですが、雲に隠れていない富士山はあまり見られませんでした。
「道の駅すばしり」では、雪が降っていました。
青木ヶ原樹海を堪能した1日でした。
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