第6回「心を元気にするショートツアー」を実施しました

2011/8/4 0:00 投稿者:  gwmishima

 宮城県石巻市の子どもたちとそのご家族45名をご招待して、第6回「心を元気にするショートツアー」を実施しました。

 

 東北道は大雨の中での移動となりましたが、東京車窓観光を楽しみながら、夕食を天神屋さんでお腹いっぱいただいた後、バスは時間通りに伊豆修善寺温泉に到着することができました。

 

 前回同様、YUTORIAN修善寺ホテルの皆様が温かく出迎えてくださり、10時間に及ぶ移動の疲れも、温泉と皆様の温かいおもてなしによりすっかり取ることができたのではないかと思います。

 

 2日目は「サイクルスポーツセンター」で思いっきり遊びました。石巻市内は、船や車といった大きな瓦礫は撤去されたものの、主要道路以外は今も陥没や隆起、へどろがいたるところにみられ、消えたままの信号機や折れ曲がったままの標識のせいで、子どもたちが自転車で走りまわれる環境にはありません。また、学校のプールはどこも使用不可能の状況で、住宅街にある公園や空き地は全て仮設住宅が建てられ、子どもたちが遊ぶ場所が全くなくなってしまいました。

 

 少し肌寒い曇り空で、午後は雨も降り出しましたが、自転車の国に子どもたちはおおはしゃぎ。お昼のバーベキューでは子どもたちもお手伝いをして、大自然の中、みんなで楽しく食べることができました。特にプールで遊べたことは、夏休みの始まった石巻の子どもたちにとって最高の思いでとなったようです。

 

 ホテルでの夕食後は、子どもたちは伊豆自然塾の皆さんによる道具を使わないゲームでまたおおはしゃぎ。保護者の方は、静岡県鍼灸マッサージ師会三島の松浦祐二先生ほか7人の先生によるマッサージと針治療のご提供を受け、十分に疲れをとっていただきました。先生からみな様へ素敵なパワーストーンもいただきました。1日のお仕事が終わってお疲れの中駆けつけてくださった先生方、本当にありがとうございました。

 

 震災後4ヵ月半を過ぎた現在も、避難所生活をされている参加者がまだまだいらっしゃいます。短い時間ですが、空調のある環境で、ベッドでぐっすり眠っていただき、自由にテレビを見て、温かいご飯を食べ、身内だけのプライベートな生活を送っていただき、少しでも心と体を癒し元気になってくださればと願っております。 1日お手伝いをしてくださった伊豆修善寺市民の皆さん、ありがとうございました。

 

 最終日は、いちごプラザさんにてショッピング後、源兵衛川の散策です。心配していた雨も止み、インストラクターの皆さんの説明を受けながら、楽しんでいただきました。一番町子ども会のみんなも、一人一人に寄せ書きをかいたボールを持って石巻の子どもたちを迎え入れてくれ、三島と石巻の子どもたちの交流を図ることもできました。一番町子ども会のみんな、温かい心遣いありがとう。インストラクターの皆さん、普段より子どもが多い中での安全確認ありがとうございました。

 

 帰りのバスでは、いちごプラザさんからいただいた大きないちご大福と鯛元さんの鯛焼きをおやつにいただきながら、最後まで元気いっぱいの旅となりました。 石巻に入るたびに、目に見える「復旧」は確実に進んでおりますが、「復興」には程遠いと感じています。子どもたちの受けた心の傷や目の当たりにした衝撃的な光景は彼らの中から消えることはありません。そんな子どもたちのために、今回のツアーも御支援御協力してくださった関係者の皆様に心をより感謝申し上げます。

 

 今後も、息の長い支援を継続して参りますので、引き続きご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。