ふるさと三島・農と街中連携協議会(事務局:グラウンドワーク三島)では、グリーン・ジョブ研修2012の第6回として、地域資源の再生・活用と、生きものがすみやすい自然水路づくりをテーマに実施しました。
●1日目:12月15日(土)
当初、里山の竹林間伐・チップ化作業を予定していましたが、雨天のため、間伐青竹を活用した竹あかりづくりに挑戦しました。
まずは青竹の切断から。電動丸鋸を使って挑戦します。
その後、側面に思い思いに下絵を描き、電動ドリルやジグソー、ヤスリを使い、透かし彫りを施していきます。
初めて電動工具を使う研修生が大半でしたが、すぐにコツをつかみ、作業が速く進行しました。
このような素敵な竹あかりが完成しました!!
●2日目:12月16日(日)
午前は、三島南高等学校の東側で建設工事中の伊豆縦貫自動車道(東駿河湾環状道路)に林背設する水路の自然観察会を実施しました。
地元三島市大場地区の親子にもご参加いただきながら、参加者で水路の生き物探しに挑戦しました。
調査では、静岡県レッドデータブック絶滅危惧1A類(東部)のホトケドジョウをはじめとして、ドジョウ、アブラハヤ、サワガニ、オニヤンマ(ヤゴ)、ヤマサナエ(ヤゴ)、アサヒナカワトンボ(ヤゴ)、ガガンボ(幼虫)、カワニナのほか、12月2日(日)の魚類調査では確認できなかった、アマガエル、ツチガエル、ガムシなどを見つけることができました。
講師の加須屋真先生(富士常葉大学非常勤講師)からは、今回確認できたツチガエルは、南方のヌマガエルの分布が拡大している関係で、県内で数が減ってきている貴重な種であること、またアサヒナカワトンボは、水生植物に春先に産卵する関係で、水草があることが生息条件となり、この水路と周辺の水田・湿地帯がまさにその環境であると説明をいただきました。
(ツチガエル)
さらに、この一帯は、餌があり、隠れ場所があり、繁殖場所があることから、これだけ多くの個体数の生き物が育つ環境が整っているとの説明もいただきました。
今回の観察会での学びを、次回1月13日(日)の第3回ワークショップに活かしたいと思います。
午後は、県立三島南高等学校の学校ビオトープ「南高トープ」の整備作業を実施しました。
南高トープは、グラウンドワーク三島が調整役を担わせていただき、2003年、グランド東側に最初のビオトープが完成しました。その後、グランド拡張に伴い埋め立てが決定したことから、池で大繁殖していたメダカの生息環境の保全も目指した移転計画を進め、2008年、現在のテニスコート北側に完成しました。
今回、完成から4年近くが経過し、痛みが発生していた丸太橋の架け替え作業に挑戦しました。
山田健次後援会長の指導をいただきながら、まずは現状の丸太橋を取り外して分解します。
この丸太橋は、最初のビオトープで使用していたものを移設したものです。9年もの間、頑張ってくれました。
続けて、新しい橋となる間伐丸太の表皮を、ナタを使ってはがしていきます。
そして、それらを組み合わせて、、、
新しい丸太橋の完成です!!
ビオトープ内の植栽木も間伐しました。日光が差し込むようになり、明るい素敵なビオトープになりました。研修生の皆さん、お疲れ様でした。
グリーン・ジョブ研修2012は、次回1月12日(土)・13日(日)が最終回となります。環境まちづくりに関心をお持ちの方は、ぜひご参加ください。お待ちしています。
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