グリーン・ジョブ研修2012開校中! 第1〜5回レポート

2012/12/12 0:00 投稿者:  gwmishima

  「ふるさと三島・農と街中連携協議会(事務局:NPO法人グラウンドワーク三島)」では、これまでに見過ごされてきた地域・環境資源を「地域の宝」として再発見し、それらの再生・活用を通した「まちづくり」に取り組んでいます。

 

 今年度も、三島市内の「山」「里」「街中」をフィールドに、環境保全を図りながら、地域の多様な資源を活用して地域を元気にする「グリーン・ジョブ(環境まちづくり)」を学ぶ研修を開校中で、全7回のうち、5回まで終了しました。

 

 これまでの研修内容をレポートします。

 

■第1回:10月20日(土)〜21日(日)

 テーマ:生態系に配慮した公園づくり

三島市内には、源兵衛川や境川・清住緑地、学校ビオトープなど、地域の生態系に配慮してつくられた川や緑地が点在しており、住民主体の生息環境改善活動や生態系保全活動が進められています。

 第1回研修では、境川・清住緑地や学校ビオトープの現地視察、整備作業、生き物調査を実施し、ふるさとの自然について学びました。

 

 1日目は、境川・清住緑地愛護会の高橋会長から取組概要の説明を受けた後、整備作業に汗を流しました。

 

 

 2日目は、函南さくら保育園や三島南高の学校ビオトープの視察と、大場地区の湿地帯・水路のトンボ調査に取り組みました。

 

 


■第2回:平成24年11月17日(土)〜 18日(日)

 テーマ:地域資源の再生・活用を学ぶ、生態系に配慮した公園づくり

 三島市内には、高齢化の進行などで、荒れた里山や竹林、遊休農地などが増加しつつあります。

 第2回研修では、間伐材を活用した環境コミュニティ・ビジネスの取組についての講義や、境川・清住緑地のリニューアル作業の実施をとおして、地域資源の再生・活用と、生態系に配慮した公園の維持管理手法等を学びました。

 

 1日目は、雨天のため、遊水匠の会の小浜修一郎代表から、ものづくりの取り組みについて講義いただきました。

 

 

 2日目は、境川・清住緑地の大リニューアル作業を実施し、外来植物やゴミを除去しました。

 

 

 

■第3回:平成24年11月24日(土)〜25日(日)

 テーマ:地域資源の再生・活用

 第3回研修では、里山の放置竹林の間伐・搬出作業と、その竹材を活用した竹あかりづくりをとおして、地域資源の再生・活用手法を学びました。

 三島市大場の竹林で間伐したモウソウチクを、、、

 

 

 シニアの匠の指導のもと、素敵な竹あかりに加工しました。

 

 

 

■第4回:平成24年12月1日(土)〜2日(日)

 テーマ:地域資源の再生・活用、生きものがすみやすい自然水路づくり

 

 三島市大場・三島南高等学校の東側には、静岡県レッドデータブック絶滅危惧1A類(東部)に指定されているホトケドジョウやメダカ、環境省レッドリスト準絶滅危惧に指定されているトノサマガエル、三島市の鳥・カワセミなどが生息する水田・休耕田・湿地帯・水路が広がっていましたが、伊豆縦貫自動車道(東駿河湾環状道路)の建設により、一部の面積が失われることとなりました。

 現在、国土交通省沼津河川国道事務所では、これら希少種の魚類や水生生物の生息環境を保全するため、伊豆縦貫自動車道の高架沿いに「自然水路(約70m)」の造成を計画しています。

 

 第4回〜第7回研修では、計画地の上流部に広がる湿地帯・水路の魚類調査やワークショップをとおして、大場地区の住民の皆様と共に、生きものがすみやすい自然水路の造成方法や維持管理の方向性を考えることとしています。

 

 今回は、水路にすむ生き物調査を実施し、ホトケドジョウやドジョウをはじめ、オニヤンマやハグロトンボのヤゴを確認することができ、大場地区に残る湿地帯・水路の生態系の豊かさを学びました。

 

 自然水路にすむ生き物を、たも網を使いながら探しました。

 

 

 つかまえた生き物を分類して調べます。

 絶滅危惧種のホトケドジョウや、、

 

 

 ドジョウをはじめ、たくさんの生き物を確認することができました。

 


 また、第1回ワークショップでは、大場地区の住民の皆様から、湿地帯や水路の昔の姿を伺うと共に、自然水路の方向性についてグループ毎に考え、発表しました。

 

 

 

■第5回:平成24年12月8日(土)〜9日(日)

 テーマ:地域資源の再生・活用、生きものがすみやすい自然水路づくり

 

 第5回研修では、第2回ワークショップを実施しました。大場用水組合の会長・副会長にもご参加いただきながら、湿地帯と水路の現地見学に行き、水路の水源が、大場地区の先人が苦労の末掘削した井戸であることを学び、農業資源・自然資源としての貴重性を学びました。

 

 

 


 続けてのワークショップでは、第1回よりも具体的に、自然水路の形状やコンセプトについて、グループ毎に考え、発表しました。

 

 

 

 


 12月15日(土)・16日(日)の第6回研修では、放置竹林の竹林のチップ化作業や、大場地区湿地帯・水路の自然観察会、間伐材を活用したビオトープ整備作業を実施します。関心のある皆様のご参加をお待ちしています。

 

⇒詳細は、みしまふるさと援農ネット をご参照ください。

 

地図