3/11 灰塚川(松毛川)植樹予定地整備作業・野鳥観察会を開催しました

2017/3/13 10:06 投稿者:  gwmishima

 3月11日(土曜日)、灰塚川(松毛川)河畔の植樹予定地の整備作業と野鳥観察会を実施しました。


 午前中は整備作業を実施しました。平成28年12月に、放置竹林を伐採した箇所の抜根作業を行いました。この日は重機(バックホー)を入れ、効率的に抜根を行ったあと、手作業で抜き取った根の除去作業を行うとともに、根を除去した場所に植樹地を造成するため、レーキ等で土を均す作業などを行いました。


 竹林を伐採していく作業に比べ、重機により抜根してあるとはいえ、重量のある大きな根っこを取り除いていくのはかなりの作業です。この日は、地元沼津市の一般住民の方などのボランティアさんも含めておよそ10人が参加(女性1名を含む)しましたが、3月に入り、気温も高くなってきたことから、約2時間ほどの作業でもかなり汗をかきました。しかし汗を流した成果もあり、長さ約10m、幅5mほどの植樹地基盤を作ることができました。

 

 

 


 午後は、野鳥観察会です。日本野鳥の会東富士副代表の「滝道雄」先生を講師にお招きし、長伏公園駐車場をスタート地点として、狩野川の河川沿いに生息する数々の野鳥の観察を開始しました。この日は小学生低学年のお子さんから、老年の方までかなり幅広い年齢の方々が集まってくださいました。駐車場に集まった総勢20名ほどは、まず滝先生から双眼鏡の使い方を学びました。使い方?と思われるかもしれませんが、対象とする野鳥をきちんと観察するためには、個人差のある目の幅に合うようにきちんと双眼鏡をセットするとともに、ピントの合わせ方も学ばねばなりません。難しい作業ではありませんが、全員がこの作業をやって確認を終えたあと、いざ観察を開始しました。


 長伏公園のプールに浮かぶカルガモや、電線に止まるハシブトガラスやハシボソガラスなどの身近な野鳥に始まり、狩野川堤防に近づくにつれ、多くの参加者が次々に聞き慣れない名前の野鳥を目にすることになります。カワラヒワやシメ、ツグミやハクセキレイ、などは普段から野鳥観察をしている人には馴染のものですが、その名を聞くのも見るのも初めて、という人も多く、全員が次々と現れる「ターゲット」に夢中になっていきます。狩野川堤防沿いでは、このほかトビや、ホオジロ、ムクドリ、ツグミ、モズなどを観察し、その後、灰塚川(松毛川)まで移動しました。

 


 この日のハイライトといえるのは、灰塚川の左岸に全員がさしかかったとき、すぐそばの電柱の上に止まっていたチョウゲンボウを発見したことです。ハヤブサの一種ですが、滑空しているその姿は、下から見るとトンボが飛んでいる姿を彷彿とさせるこから、こう呼ばれるようになったとされる鳥です。小型の鳥類、昆虫、ミミズ、カエルなどを捕食する、生態系ピラミッドの中ではかなり上位に位置するこの鳥は、数が少ないだけになかなか見ることができません。およそ5分あまりも電柱の上にいて、大サービスをしてくれましたが、この日はその後、灰塚川河畔でカワセミも観察ができ、全員が大満足。結局この日は、23種もの野鳥を観察することができました。

 

 


●野鳥観察記録(23種)
 カルガモ、イソヒヨドリ、オオバン、カワセミ、カワラヒワ、シメ、チョウゲンボウ、ツグミ、トビ、ハクセキレイ、ハシブトガラス、ハシボソガラス、ホオジロ、ムクドリ、チョウゲンボウ、ツグミ、シジュウカラ、キジバト、モズ、ウグイス、アオサギ、ハクセキレイ、アオジ

 


 

地図