12/18 松毛川自然遊びの会(自然観察・ネイチャークラフト)を開催

2016/12/20 17:27 投稿者:  gwmishima

 

 12月18日(日)の午前、「松毛川自然遊びの会」を開催しました。三島市やその周辺地域の子ども・保護者等約30人が参加しました。

 

 

 講師は、富士自然観察会会長の山田高(たかし)先生と、同会のメンバー・静岡県環境学習指導員の小澤緑先生。愛鷹山の南麓、浮島地区にある「浮島ヶ原自然公園」を中心に、主として富士市内での自然観察会、自然保護活動、調査・研究活動を実施されています。

 

 

 「自然遊び」は、浮島ヶ原自然公園の管理棟および園内でも行われている「自然と触れるための体験」活動です。基本的には、その辺どこにでもある草木を使った遊びが中心で、代表的なものは草笛などがありますが、このほかにも、紙などを使った手作りのクラフトなどと組み合わせた遊びや、ドングリ人形、壁飾り・流木飾り・小物製作、松ぼっくりツリーといったネイチャークラフトなどがあります。

 

 

 今回の自然遊びは、松毛川のすぐそばにある狩野川の堤防の上から始めました。夏の終わりに堤防の雑草はきれいに刈り取られていますが、その間から生えてくる新しい草々の中から珍しいものを見つけては、ひとつひとつ山田先生が紹介していきます。

 

   

 

 「おっ、すごいものがあるぞ!」との掛け声に興味津々で駆け寄ってくる子どもたち。一見何の変哲もないような野草の表面にトゲのようなもの、ビロードのようなものがあること、その形が宇宙人や人の顔に見えること、といったことをお手持ちのデジカメで接写してみせたり、ルーペで披露したりして、子どもたちを飽きさせません。

 

 

 子どもたちが摘んで持ってきたものにも「おっ、すごいものを見つけたな~、えらいな~」とひとりひとりに声がけ。ほめてもらった子どもも満面の笑みでそれに反します。何もない“はず”の堤防での新しい「発見」にぐいぐい引き込まれ、結局、ここだけで1時間ほども過ごしてしまいました。

 

   

 

 場所を変え、松毛川右岸・三島市御園側に移動。ここでは先生方が用意してきた紙で作ったヘビやタコといった小物を使って、まわりで採取した枯れ草などと組み合わせて「手品」を披露。草木を使ったこのスゴ技に、子どもたちは大喜びでしたが、保護者のお母さんたちからも盛大な拍手が。ここではさらに誰かがみつけてきたツタの蔓(つる)を使った縄跳びまで始まりました。

 

 

 今日の自然遊びのしめくくりは、クリスマスも近いこともあり、参加者全員でクリスマスリースを作ります。木枠の土台に、木の実や松ぼっくり、枝などの自然の素材をボンドで貼り付ける、ネイチャークラフト作りに挑戦しました。先生の指導で、松毛川のほとりに落ちている木の実なども拾ってこれに加え、みんな思い思いのクリスマスリースを完成させていきました。

 

   

 

 

 

 あれやこれや豊富なメニューの数々にすっかり虜になった参加者たち。予定を30分も延長して、晴天の中、富士山を背景にした賑やかなこの年末の会もようやく終了しました。完成させたリースは、無論全員がお持ち帰りに。おそらく、楽しかったこの数時間のことはそれぞれの家庭で話題になったことでしょう。持ち帰ったリースも、今年のみなさんのクリスマスを、明るく彩るに違いありません。

 

 

(助成:公益財団法人イオン環境財団)

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