1.渡辺豊博専務理事の受賞コメント
今回の受賞を今後の活動の原動力に、「右手にスコップ・左手に缶ビール」「議論よりアクション」を信条として、「環境デザイン」の真価と発展性を市民力を発揮して実証していきます。活動を開始してから35年間、グラウンドワーク三島をサポートして下さった皆様へ、深く感謝を申し上げます。
2.受賞対象の詳細
受賞対象の名称:
水都・三島を再生 都市と農村を結ぶ水の道
「ホタルが舞い、水中花が咲く清流・源兵衛川」~三島の宝が世界の宝に!世界かんがい施設遺産~
受賞対象の概要:本事業は、三島人が汚した川を三島人が川に入り実践活動を通して蘇らせた清流である。
ゆえに人と動植物が共生できる「エコロジーアップ」の思想がデザインのコンセプトである。今では子どもたちが気軽に川遊びや魚採りができ、多くの観光客が川の中を歩き、ホタルが乱舞して水中花ミシマバイカモが咲き乱れる、自然度の高い川に再生されている。
審査委員の評価:静岡県三島市の源兵衛川は、富士山湧水の1.5kmの農業用水路で、古くから利用されてきたが、高度経済成長期に工場排水や生活排水などによってドブ川になった。1990年頃から、県・市とNPOが中心になって、建築家やランドスケープアーキテクトなどの専門家を巻き込み、地域協働の水質改善、原風景再生、河川空間のフィジカルなデザインが行われ、子どもたちや市民の憩いの場としての清流を取り戻した。土木デザインのレジェンド級の取り組みである。
フィジカルなデザインでは、特に、散策路でもあり水質浄化の装置でもある川の中に設けられた「川のみち」や、水生植物の植栽のデザインは優れており、源兵衛川のせせらぎ体験を美しいものにしている。住民・企業・行政の協働の輪が広がって35年にわたって活動をし続けてきており、それを通して、水と暮らす三島らしさが、人々の生活文化として浸透している。柵がないどころか川の中を歩いていける飛び石があるような環境は、市民の水リテラシーが育まれていること、行政が市民の水リテラシーを信用していることの証左に他ならない。そうした状況に安住することなく、次世代にバトンタッチすべく若い人たちを取り込んだ合意形成と新たなデザインに取り組みつつあり、その誠実さには敬服の念を覚える。
3.グッドデザイン賞について
「グッドデザイン賞」「グッドデザイン・ベスト100」「グッドデザイン金賞」とは
1957年創設の「グッドデザイン賞」は、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。
世界的なデザイン賞として毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴になっています。
「グッドデザイン・ベスト100」は、その年のすべての「グッドデザイン賞」受賞対象の中で、審美性、提案性、可能性などにおいて総合的に優れているとして高い評価を受けた100点です。今日におけるデザインの水準を高めるに相応しい、これからのモデルとなりうるデザインとして選出されました。
「グッドデザイン金賞」は、「グッドデザイン・ベスト100」の中から特に優れたデザインと認められた19件に贈られるものです。
渡辺専務理事による2025年度グッドデザイン・ベスト100プレゼンテーション(YouTube)
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