境川・清住緑地子どもグリーンクラブも、最終回の第8回を迎えました。当日は雨と風が強く、時間を午後に変更しました。
静岡県地学会東部支部長の増島淳先生を講師にお迎えしての「地質たんけん」。境川・清住緑地周辺の地質を学ぶために、「星の砂」も見ながらお話を伺います。
まずは、伊豆市の下白岩で見つかったサメ歯の化石を観察しました。サメの歯、ホタテガイの化石からは、堆積した環境が推測できます。この化石は、1千万年前の暖かい環境のものだそうです。
(サメの歯って鋭く、奥に何列も生えているんだね)
次に、天城で見つかったホタテ貝の化石を観察しました。こちらが堆積した時代は、400万年前の寒い環境だと推測できるそうです。
伊豆半島は、年間5?程度移動しているそうです。現在の境川・清住緑地付近は、サメの歯が堆積した時代(1千万年前)は500km沖合、ホタテ貝(400万年前)は200km沖合の場所にあったそうです。
次に、境川・清住緑地周辺のジオサイトを歩きながら観察しました。
東側の崖には、御殿場泥流の露頭があります。今から2900年前、富士山が大崩壊して発生した「御殿場泥流」を見ることができる、数少ない貴重な場所です。境川・清住緑地や丸池で見られる大きな石は、この泥流石だそうです。
今回で、「境川・清住緑地子どもグリーンクラブ」は終了となりました。この素敵な緑地に、皆様もぜひお立ち寄りください!
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