10/4(土)鎮守の森探検隊第9回「里山の貴重な生き物を観察しよう」

2014/10/7 10:23 投稿者:  gwmishima

10月4日(土)三島市大場地区の里山にて第9回鎮守の森探検隊「里山の貴重な生き物を観察しよう」を開催しました。

 

生態系専門家の加須屋真先生(常葉大学非常勤講師)と菅原久夫先生(常葉大学非常勤講師)を講師に招き、県立三島南高等学校・伊豆縦貫自動車道の東側に広がる里山エリア(水田・休耕田・湿地帯・水路)を観察会の場として生き物や植物を観察しました。

 

まずはじめに、講師の先生より、このエリアは伊豆縦貫自動車道(東駿河湾環状道路)の建設に伴い、希少種の住処となっていた水田や水路の一部が失われてしまったこと、そして現在のそれら希少種の生息環境保全への取り組みについて説明がありました。

 

 

長靴に履き替えて、タモ網・虫かごを手に、観察会が始まりました!

用水路からは何が採れるかな。

 

 

見事なトノサマガエルを発見しました。

トノサマガエルは、環境省レッドリストの準絶滅危惧に指定されています。
身近だったトノサマガエルが減少している中、ここにはまだ生息していました。

 

観察会までしばらく虫カゴの中で保管したくても、大きなトノサマガエルは勢いがあり捕まえるのに一苦労。

大人も子供も一緒になって水生生物の採取に夢中です。

さらに、源兵衛川の宝として知られるホトケドジョウもここに生息していました。他にもドジョウ、アブラハヤ、サワガニなど沢山の水生生物を見つけることが出来ました。

 

 

 

さぁ、一度手を止めて、里山の周りの風景を見渡してみましょう。

水辺から顔を上げ、森へと視点を変えれば、そこには里山の自然、雑木林や田んぼが広がり、そしてたくさんの植物や昆虫類が生息しています。

菅原先生から雑木林や湿地帯の成り立ちについてお話を伺いました。 榎、ケヤキ、ドングリ等の樹木、ノボロギクという外来種や在来種の植物についても詳しく教えていただきました。

 

 

加須屋先生からは、トンボや蝶々についてお話を伺いました。

この日は、アオモンイトトンボやノシメトンボがこの地区で初めて観察されました。

 

トンボの羽を上手に指で挟んで持てるかな。

羽を傷つけないように注意しながら、順番にトンボを持ってみました。

 

 

 

最後に、この日捕まえた水生生物の観察会を行いました。

オニヤンマ、コオニヤンマ、ヤマサナエのヤゴも見つかりました。

 

観察会が終わったら、採った水生生物はもとの用水路に戻し見守ります。

 

 

台風18号が近づく中、この日は晴天に恵まれました。

近隣の県立三島南高等学校からも参加して下さり、参加者皆さんで地元里山の魅力を堪能しました。

 

次回は10月25日(土)、三島市三嶋大社内での自然観察会を予定しております。

当日参加者募集中ですので、皆様のご参加をお待ちしております。

地図

住所静岡県三島市大場