第7回「心を元気にするショートツアー」を開催(9/23-25)

2011/9/26 9:48 投稿者:  gwmishima

 東日本大震災及び福島第1原発事故によって、静岡県内に避難されている12家族39人をご招待して、第7回「心を元気にするショートツアー」を開催しました。

 

 静岡に疎らに避難されて来たためか、静岡県内の避難者(9月15日現在で1,417人)の方々の多くは、同じ境遇の方との“横のつながり”がなく、情報不足や不安や悩みを共有できないままの状態で過ごされています。

 

 初日(9月23日)は、その様にバラバラに過ごされている方々を、朝早くから各集合場所でお迎えし、お昼頃に「日本サイクルスポーツセンター」へ到着しました。移動途中では雨が降り始めて不安だったのですが、施設に着く前には止み、その不安を払しょくするかのような青空が広がりました。昼食後、施設内のアトラクションで子どもたちは思いっきり遊び、それに連れられて親御さん方もいい汗をかかれていました。夕食は「湯治場ほたる」でお狩場焼きを頂き、その後は温泉に入り、疲れを癒されていました。

 

 

 宿泊場所である伊豆市の「天城ふるさと広場山荘」で移動した後、親御さん方は交流会に参加され、情報交換や不安・悩みの共有などを行っておられました。子どもたちが山荘内を元気いっぱいに走り始めたころには、親御さんたちも十分に打ち解けあった様子でした。

 

 

 

 二日目(9月24日)の午前は、天城の自然散策に出発です。河津七滝を観光する予定でしたが、台風の爪痕が残っていたため、伊豆市天城の浄蓮の滝に立ち寄り、天然のミスとシャワーを体験しました。昨夜は深夜まで起きてはしゃいでいたというのにも関わらず、子どもたちは元気いっぱいな笑顔をふりまいていました。

 

  昼食は、天城ふるさと広場でバーベキューです。伊豆市の有志の皆様に準備していただきました。陽射しも気持ち良い自然豊かな場所で、おなかいっぱいに食べることができました。昼食後、子どもたちはお日様の下でネイチャーゲームや鬼ごっこ、サッカーなどをしてたくさんの汗をかき、親御さんたちは日陰で話の輪を広げられていました。場所を提供して頂いた「天城ふるさと広場」様、また、バーベキューの用意・調理をして下さり、子どもたちにネイチャーゲームを教えて下さった伊豆市の有志の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 

 小腹がすいてくる頃からは「修善寺温泉」の散策を行い、弘法大師が湧出させたという湯の熱さで手足を温め、ぶらりと歩くことでゆったりと過ごすことができました。散策のガイドをして下さった有志の皆さん、ありがとうございました。

 

 

 夕食は「レストランチュラル(オリーブの木)」のバイキングで交流をしつつ、たっぷりいただきました。美味しい料理を食べることで話がさらにはずみ、交流によって得られた安堵感から笑顔をふりまいていました。夕食後、親御さん方はゆっくりされ、子どもたちは建物の周りで元気いっぱいに走り回っていました。「レストランチュラル(オリーブの木)」の皆さま、騒がしくてすみません、帰りがけに子どもたちに下さった水風船の件も含め、ありがとうございました。

 

 

 最終日(9月25日)は、きれいな富士山を見ることができ、一同感激です。伊豆の国市の「いちごプラザ」さんのショッピングの後、三島市内に移動して、水辺散策を行いました。今回も心配していた雨が止み、グラウンドワーク三島インストラクターの皆さんの説明を受けながら、楽しんでいただきました。


 三島梅花藻の里で、清流のバロメーター・ミシマバイカモを観察したのち、水の苑緑地に立ち寄ると、カワセミが木の枝に止まって、私たちを待っていてくれました。源兵衛川の中流部では、サンダルに履き替え、たも網を持って、生き物探しに挑戦です!台風の影響で水かさが増している中でしたが、清流のシンボル・ホトケドジョウや、サワガニ、カワニナ、トンボのヤゴなど、たくさんの生き物を見つけることができました。参加者の皆さんに、湧水の恵みを体感いただくことができて本当に良かったです。インストラクターの皆さん、普段より水かさが多い中での安全確認ありがとうございました。

 

 

 

また、ぬまづエコうちわ実行委員会様(大橋裕之代表)から、東北の被災者に宛てた、沼津市民からのエールの言葉の印刷された「絆のうちわ」を、参加者に贈呈しました。

 

 

 

 昼食は「パステリア地中海」で頂きました。熱々のパスタ、ピッツァを食べ、川で冷えた体を温めつつお腹いっぱいに食べることができ、全員笑顔で食べ終えることができました。ごちそうさまの後、子どもさんには、ツアーの思い出の絵を描いてもらいました。

 

 

 帰りのバスでは、「いちごプラザ」さんからいただいた大きないちご大福と、「鯛元」さんの鯛焼きをおやつにいただきながら、最後まで元気いっぱい・笑顔たくさんの旅となりました。避難されてきた方のつながり、県内避難者のネットワーク、構築に向けた一歩として素晴らしいツアーにすることができました。今回のツアーも御支援御協力して下さった関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

 

 今後も、息の長い支援を継続し、笑顔と元気でいっぱいにして参りますので、引き続きご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。
 

第7回心を元気にするショートツアー
第7回心を元気にするショートツアー