グラウンドワーク・インターンシップII期集合研修B日程2日目

2011/2/26 0:00 投稿者:  gwmishima

 B日程2日目は、グラウンドワーク三島事務局長 渡辺豊博による講義『グラウンドワーク三島の多様な現場モデル』から始まりました。グラウンドワーク三島の成り立ちを交えながら地域を変えるために必要な考え方、ボランティア、市民の取り組みや数が力の源であり、将来的には社会の豊かさにつながるということをこれまでの取り組みを踏まえて講演しました。

 

 講義後は、グラウンドワーク三島の実践地での体験学習と視察を行いました。今回の体験学習は、源兵衛川、松毛川、大場、三島梅花藻の里や街中カフェなど三島市内中心部をまわるグループに別れて行われました。

 

 グラウンドワーク三島の活動の原点である源兵衛川での体験学習は、ちゃんかけ拾い。源兵衛川グループの研修生が、茶碗のかけらを拾い、袋に入れていきます。茶碗を川に捨てるのは、このあたりの風習で、この作業をすると時々思いも掛けない物を見つけることがあります。源兵衛川の一部区域では、川の中に歩道があり、直に川の水に触れることができます。この川の中を歩く事ができることに新鮮さを覚えたというコメントが研修生から有りました。

 

 松毛川グループは、午前中、渋滞に巻き込まれるアクシデントがありましたが、研修生の協力もあって、途中より時間の遅れを取り戻すことができました。

 

 松毛川グループの体験学習は、ゴミの収集。ゴミを分別しながらグラウンドワーク三島が手がけている松毛川の植林地区へと向かいました。植林地区では、滝道雄先生(日本野鳥の会東富士支部副支部長)から松毛川にある自然の素晴らしさやこの区域が持つ環境問題についてお話をいただきました。

 

 

 ごみ収集の際に危険なものの一つが釣り針付きの釣り糸やルアー。先生が持ってきた単眼鏡を覗くと松毛川にかかる電線にもルアーが数個引っかかっていました。

 

 午前中の渋滞の影響で体験学習の時間は、少し短くなりましたが、思いの外、多くのゴミが集まりました。

 

 

 研修生のごみ収集へ取り組む熱心な姿も印象的でしたが、短時間に多くのゴミが集まることに驚くとともに、環境再生の難しさを改めて実感しました。松毛川グループはその後、三島梅花藻の里で渡辺事務局長の話を聞き、境川・清住緑地へ向かいました。

 

 大場グループは、間伐済み竹の収集とチップ化を行いました。竹林には、様々な可能性があります。

 

 竹を切って炭焼きにして炭を作ったり、細かくして堆肥や肥料にしたりすることもできます。研修生の中には、実際に自分たちで作ったチップを研修会場に持ち帰った人もいました。細かくチップ化された竹はいい香りがしました。

 

 

 研修生が講義室に戻った夕方からは、渡辺事務局長の『ジャンボさんに聞こう!NPOについての質疑応答』コーナー。希望者に対する課外特別授業であったにもかかわらず、30名近い方が夜遅くまで残って質疑応答や意見交換を行いました。

 

 特に、企業とNPOの関わり合い、NPOの収益性についての質問や意見が多く見られ、中には、実際にNPOを運営するための収益事業を計画しているといった実務的な話もありました。今回の研修に対する研修生の意識の高さがここにも出ているように思いました。

 

 

 研修2日目に入り、昨日の交流会の効果もあってか、研修生同士のネットワークや声の掛け合いが、昨日よりも多く見られたように感じました。体験学習・実践地視察を行うことにより、昨日よりも研修生同士により深いつながりが生まれたようにも思います。

 明日は、座学の日、明後日は、いよいよビジネスプラン作成に入ります。今回の日程で生じたネットワークの形成が、どのようなビジネスプランを創りだすのか、今から楽しみです。