3月4日(日)、第2回目となる富士山湧水地調査として忍野村の湧水を調査しました。
※前回の2/11湧水地調査ブログはこちら
この日は忍野村の湧水地3ヵ所で調査を実施。
講師に環境計量士の熊井陞先生と、秋山清子さんをお招きし、
はじめに、湧水の湧き出るメカニズムや、調査方法について説明を受けました。
当日は2つのグループに分かれ、以下項目について水質を調査
(前回同様)
【調査項目】
・色…無色、褐色、茶色、緑色など
・にごり…あり、なし(透明)、にごりの強弱など
・におい…あり、なし、藻のにおいやドロのにおいなど
・硝酸態窒素…数字が大きいほど水が汚い
・COD…数字が大きいほど水中の有機物が多い
・全硬度…数字が大きいほど硬水、小さいほど軟水
・pH…数字が小さいほど酸性、大きいほどアルカリ性
・電気伝導率…数字が大きいほど水中の塩分(イオン)が多い
・水温…温度計を使用
【桂川双子池】
【浅池】
【ホトケドジョウ繁殖池】
ここでは薬品を使用しない水質調査の一例として、
「透視度」に測定について学びました。
ペットボトルで簡単に「透視度」を計測できる方法も教わり、
身近なもので実験できると知り、水質について親しみやすさを感じました。
最後に、忍野フィッシングセンター付近の湧水地を散策し、この日の調査を終えました。
水質の調査結果は、前回同様、特に異常な値はでませんでした。
参加者からは、「湧水調査と聞くと難しく思えたが、思ったよりも簡単に計測・分析できると知ることができた」、「富士山の湧水地がこんなにも多く存在していることに気付けた」等の感想をいただきました。
日頃、私たちの身近にある富士山の湧水の存在を認識し、
実態を知ることが、湧水や富士山の保全につながっていくのだと思いました。
今後もグラウンドワーク三島では、
富士山の自然環境の調査や、普及活動に努めていきたいと思います。
また、「富士山湧水マップ」では、過去の調査についても公開しています。
どうぞご参考に活用ください。
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました!
※この事業は、粟井英朗環境財団からの助成を受け
実施しております。