1月20日(土)富士山湧水探検隊の第2回目として、
山梨県の西湖、本栖湖で、野鳥や植物の観察会を実施しました。
この日は、講師に滝道雄先生(日本野鳥の会東富士副支部長)、
菅原久夫先生(常葉大学非常勤講師)をお迎えし、
冬らしい好天のなか、地元の小学生を中心に16名の参加者が集まりました。
午前中は、青木ヶ原樹海から西湖畔へ抜けるコースを散策。
まず観察にあたり、双眼鏡のレクチャーをうけました。
樹海に入るとさっそく野鳥を発見。
どうやら人が餌をまいていたようですが、ヤマガラやジジュウカラといった
野鳥を観察することができました。
ヤマガラ
散策を始めるとすぐに森が深くなり、講師の菅原先生から、富士山
と樹海の成り立ちについて説明をうけ、
「富士山に噴火により溶岩で固められた大地に、長い年月をかけ
植物と土ができ、現在の森ができた。徐々に鳥や動物が集まり、
さらに豊かな森へと今も変化している」と、お話しいただきました。
樹海の森にさす冬の木漏れ日を感じながら、
木の実やマツボックリを拾い集め、観察しました。
樹海の風景 ソヨゴ
3種類のマツボックリを発見
樹海を抜け西湖にでると、湖の水鳥キンクロハジロなどを確認できました。
お昼をとった後、午後は本栖湖へ移動。
千円札の富士山の絵で知られる、本栖湖の富士を堪能したあと、
周辺の森に棲む野鳥や、湖の水鳥を観察しました。
湖畔周辺の森では、滅多に観察できないというクロジらしい姿も観察でき、
参加者は大興奮の様子でした。
※その後調べたところ、クロジではなくカヤクグリであることが判明
【観察できた野鳥】
1.エナガ
2.ヤマガラ
3.ハシブトガラス
4.ツグミ
5.マヒワ
6.アトリ
7.コガラ
8.コゲラ
9.ヒヨドリ
10.ジジュウカラ
1.オオバン
2.キンクロハジロ
3.ジョウビタキ
1.カヤクグリ
2.アカゲラ
3.ジジュウカラ
4.ヤマガラ
5.コゲラ
6.ツグミ
7.アオゲラ
8.カイツブリ
9.ホシハジロ
カイツブリ エナガ
富士山が生み出した森と湖で、多様性に富んだ動植物を観察でき、
自然に恵まれた富士山と、長い歴史を肌で感じることができた一日となりました。
今回の参加者の多くは、河口湖や忍野といった地元に住む方々でしたが、
宝である富士山の自然について知り、体験する良い機会になり得たと感想もいただきました。
あらためて、富士山が生みだす自然環境を知り、伝え、守ることの
大切さについて考えるそんな一日となりました。
ご参加いただきました皆様、ありがとうございました!
※この事業は粟井英朗環境財団の助成を受け実施しております。